「これを機に、すべてを見直そうと思っています」
昨年10月のコンサルティングで、
こう話したR社長。
先月のコンサルティングでは、
その宣言通り、
着々と準備が進んでいました。
何の話かと言うと・・・、
いま話題のインボイス・電子帳簿保存法の話です。
この話題については、
世間の声のほとんどは、ネガティブですが、
R社長は、常にポジティブでした。
「どうせやらないといけないんだったら、
すべてを見直して、これまで以上に効率的にやるしかないでしょ!」
とはいえ・・・、
R社長と、社員の間には、
当初、少なからず温度差がありました。
これは、
ひとつの企業あるあるですよね。
何かを変えようとするとき・・・、
必ずと言っていいほど出てくるのが、
”抵抗勢力”
表立って声を挙げる人もいれば、
表向き、何も言わなくても、
「面倒くさいな・・・」
心の中では、
そう思っている人もいます。
人間というのは、
基本的には、
変化を恐れる生き物なのです。
誰だって、
面倒くさいことはやりたくありませんよね・・・。
もちろん、私もです。
だからといって、
放っておいていい話ではなく、
今回は、
”法改正”
必ず対応しなければならないのです。
では、
R社長はどうやって改革を進めたのか・・・?
そのひとつの方法は、
”指揮官先頭”
社長自らが、
率先して改革を進めると宣言したのです。
電子帳簿保存法で影響が出るであろうひとつに、
”社長の経費精算問題”
があります。
どこの企業でも、あるあるだと思うのですが・・・、
「社長を領収書を出さないから、経理が進まないんだよ・・・」
忙しいことを理由に、
同じ状況の方も多いのではないでしょうか・・・。
R社長は、これを改善すると宣言したのです。
紙の領収書はもちろん、
電子データの領収書関係も、
3営業日以内に提出することにしたのです。
毎日やっている経営者の方からすれば
それでも緩い方かもしれませんが、
いままでがいままでだけに・・・
(どれだけ遅かったかはR社長の名誉のためヒミツとします・・・)
大改革と言えることだったのです。
やはり、
言い出した本人がやるのと、やらないのとでは
当たり前の話ですが、
その後の浸透に、大きな影響を与えます。
そして、
もうひとつが、”還元”
今回の改革では、
システムを連動させることで、
生産性に、大幅な改善が見込まれます。
しかしながら、
改善が軌道に乗るまでは、
社員たちには大きな負担となります。
「改革・改革とは言うけれど・・・、オレたちにしわ寄せが来るだけでしょ・・・」
忙しくなるだけで、
何の見返りもなく、不満を抱える社員たちもいるわけです。
そこで、
R社長は、生産性の向上が達成された暁には
社員に還元することを宣言しました。
とはいえ、
これは簡単なことではありません。
生産性の向上をどう図るのか?
還元はどうやってやるのか?
これらを決める必要があります。
R社長は、
これらを明確にするためにも、
OBM(オープンブック・マネジメント)
つまり、
企業の数字を社員たちに公表することにしたのです。
これも難しいことのひとつです。
なぜなら、
一度公表を始めたら、
途中でやめることは出来ないからです。
公表をやめたら、
「うちの会社、ヤバいのかも・・・」
疑心暗鬼になるからです。
それでもやると、R社長は決めました。
R社長は言います。
「シンボリック経営®を導入して、
自分がどういう会社をつくりたいのかが明確になったからこそ、
この決断が出来ました」
ということで、
”指揮官先頭と還元”
一方的な改革では、
社員たちは、なかなか付いてきてくれません。
改革をすることで、
会社が正しい方向に行っていることを
社長自らが示し、社員に納得してもらうことが大切なのです。
企業経営に環境変化は付きもの。
必ず起こります。
その環境変化をネガティブに捉え動かないか、
ポジティブに捉え、早めに動くか。
どちらの考えが、
企業を正しい方向に導くかは
言わずもがなですよね。
すべては、
経営者である
あなた次第なのです!
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