「何を優先すべきかは、きちんと決めているんですけどね・・・」
経営者の集まりで、
ある経営者がポツリと一言。
どうやら、
優先事項が守られていないようです。
その背景にあるひとつは、
社員たちが、優先事項をきちんと理解していないこと。
理解していないから、
都度都度・・・、
「これはどうしたらいいですか?」
聞きに来る。
そうかと思えば、
聞きに来ることもなく、
間違った判断をして、トラブルを起こす・・・。
「これが、いま一番のストレスですね・・・」
そう語る冒頭の経営者。
ある意味、経営者あるあるですが、
一概に、
「社員たちが優先事項を理解していないから・・・」
とも言えません。
裏を返せば、
”優先事項をきちんと理解させていない”
とも言えるからです。
では、どのようにすればいいのか・・・?
答えはひとつではありませんが、
確実に言えることは、
”第二を決めること”
そんな優先事項でよくあるのは、
”安全第一”
社内には、安全第一と掲げてはいるものの、
上司からは利益目標を与えられ・・・、
こうなると、
評価が欲しいのが人というもの。
安全第一とは分かってはいても、
無理をして、結果としてトラブル・・・、
そうなることも、少なくありません。
だからこそ、
明確に第二を決める。
人間は、基準で判断する生き物です。
第二という基準があるからこそ、
第一が活きてくる。
たとえば、
”安全第一、利益第二”
安全にきっちり仕事を積み重ねていけば、
儲けはあとからついてくる。
無理をしてトラブルを起こすほうが、
会社にとってマイナスになる。
こんな説明をしてあげることで、
第一が、より強調されるわけです。
”お客さま第一”
これもよくありますが、
掲げていながら、実際には・・・、
そんな会社も残念ながらありますよね。
これについても、
”お客さま第一、社内事情第二”
何を優先すべきかを、より強調することで、
社員が正しい判断に近づけるはずです。
ということで、
シンボリック経営®では、
会社の方向性と、社員の働き方を合わせるための言葉、
”シンボリック・スピリッツ”
をつくっています。
分かりやすいところで言えば、
ドラマにもなった
池井戸潤さんの「下町ロケット」に出てくる
”佃プライド”
こんなイメージです。
町工場の誇りを現している言葉ですが、
社員たちが奮い立つ言葉、
社員たちが正しい判断をできる言葉、
そんな言葉をつくっています。
ところで・・・、
あなたの会社では、
第二を掲げていますか?
もしかしたら・・・、
あなたが抱えているストレスは、
第二を掲げていないからかもしれません。
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