84通目:自社のことが分からない原因。

 
「考えて、考えて・・・、自分が納得できるところまで落とし込みます」
毎回、コンサルティングの課題を、ビッシリ埋めてくるお客さまの言葉です。

 
”思考の量は、文字量に比例する”

徹底的に考える・・・というのは、
口で言うほど簡単なことではありません。

 
たとえば、

自社の強みと弱み。

 
これを文字言語化しようと思うと・・・、
意外と出てこないものです。

 
自社のことなのに、
よく分からない・・・というのは、

何とも歯がゆいものですが、
その原因のひとつは、

”分析が足りない”
 
ということ。

 
見る角度が少ない。多面的に見られていなかったり、
思い込みで考えてしまったり、

あるいは、
他者へのヒヤリングが足りなかったり。

 
とにかく、
分析が足りないのです。

 
その昔、

島田紳助さんが
吉本興業の後輩たちに向けて行った授業の映像を見たことがあります。

その映像の中で、こんなことを言っていました。

 
「漫才には教科書がない。
教科書がないものは勉強できないから、まずは教科書をつくろうと思った」

 
そのために紳助さんが行ったことは・・・、

 
自分が面白いと思う漫才師が、自分の感性に一番近いと考え、
その漫才師の漫才を研究した。

 
まぁ・・・、

 
ここまでは当たり前と言えばそうなんですが、
紳助さんは、一歩踏み込んでいたのです。

 
紳助さんは言います。

「何度、映像を観ても同じ。
めんどくさいけど、 一言一句、紙に書き出す。
それを何度も何度も見て、違いを見つけ出す。

たとえば、

オチに入ったときに文字量が減る、
1分間の間の回数が違う、
何度も見ることで、見えてくるものがある」

 
ほとんどの人は、
文字起こしなどしないでしょうから
圧倒的な差がつくことは至極当然と言えます。

 
分析するということは、
 

”一歩踏み込むこと”

 
その後の紳助さんの成功を見れば、
一歩踏み込んだ分析をする大切さが
よく分かりますよね。

 
冒頭のお客さまも、
自分なりの経営の教科書をつくっていますが、

教科書をつくる効果は
なんといっても、

”腹に落ちること”

徹底的に考えて
自分がつくった教科書ですから、
自分自身が一番理解し、納得しています。

 
そして、

その腹落ちが、波及効果を生むわけです。

 
それが、
 
”シンボリック・スピリッツ”

 
腹落ちした経営者から出てくる言葉は、
簡潔で分かりやすく、
その企業を象徴する言葉になる。

 
それらの言葉が、
会社の方向性と、社員の働き方を合わせるための言葉になっていくのです。
 
 
言うまでもなく、

”全員が同じ方向を向く”

これは、
企業飛躍のための強力なパワーとなります。

  
ということで、

まずは自分自身が納得すること。
そのためには徹底的に分析し、考え、文字言語化する。

 
”思考の量は、文字量に比例する”

頭の中にあることを、ビッシリと文字に変換していきましょう。

 
さて、
 
あなたの経営の教科書には、
どんなことが書いてありますか?

 
 
 
 

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中小企業の経営コンサルティング・経営戦略のシンボリック経営研究所
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