136通目:「海賊王に、おれはなる!!」では、足りない理由。

 

「やった~! これでミッション達成!!!」

ドラマなどで、
なにかをクリアしたときに出てくるセリフのひとつで、
一般的にも、良く使われています。

 
 
その一方で…、

 
 
企業経営でいうところの

 
”ミッション”

 
これが達成されたという話は
あまり聞きません。

 
 
その理由は、

 
”そもそものミッションの定義が違う”

 
ということもあるかもしれません。

 
 
企業経営におけるミッションとは、

 
 
〇使命感を持ってやること

 
〇存在意義

 
 
などなど、会社によっても違いがあります。

 
 
とはいえ…、

 
 
やはり、

 
  
ミッションというからには、
その達成が重視されるべき。

 
ミッション・インポッシブルではいけないと、
シンボリック経営®では考えています。

 
 
では、

 
 
なぜ、企業経営におけるミッションは達成しないのか…?

 
 
それは、

 
 
”達成したか否かが分からないから”

 
 
多くの企業のミッションでは、
きれいな表現に重きを置く傾向にあります。

 
つまり、

 
漠然とした表現で、

 
 
”測定不能なミッション”

 
 
そういう意味では、
ミッション・インポッシブルにもならないわけです。

 
 

 
では、どうすればいいのか…?

 
 
いまあるミッションに、

 
”メジャラブル(測定可能)な目標を付ける”

 
つまり、

 
数値化するのです。

 

 
たとえば、

 
 
私の趣味のひとつは、
モータースポーツ観戦なのですが、

あるチームのミッションが、

 
「世界一速い車をつくり、ワールドチャンピオンになる!」

 
だったとします。

 
 
ワールドチャンピオンということは、
1位ということですから、

確かにメジャラブルではありますが、
何かが足りませんよね。

 
 
そうです、

 
”期限”

 
いつまでに達成するかが明確でなければ、
チームを鼓舞しても、
どこか…夢物語感が出てしまいます。

 
かといって、

 
「我々は、100年以内にはワールドチャンピオンになる!」

 
そう言われても困りますよね…。

 
 
つまり、

 
 
頑張れば手が届く、現実的な期限が必要ということです。

 
たとえば、

 
「我々は、3年以内に5位以内。

5年以内には、3位以内となり、

10年以内に、ワールドチャンピオンになる!」

 
これであれば、
現実的な期限が明確で、
チームを鼓舞すれば、士気もあがるでしょう。

 
 
あのピーター・ドラッカー氏も、
次のように言っています。

 
 
「ミッションの価値は文章の美しさにあるのではない。正しい行動をもたらすことにある」

 
 
あとは、

 
 
ミッションとビジョンの違いも
改めて確認しておきましょう。

 
ビジョンの定義も
人それぞれではありますが、

 
”理想の状態”

 
これが一般的かと思います。

 
 
理想の状態は、
いい意味で、達成できないもの。

 
いつまでも理想の実現を目指して、
精進していくべきもの。

 
 
つまり、

 
 
「自分の目が黒いうちは、変えない!」

 
 
それぐらいのものです。

 
 
対するミッションは、

 
 
”変えてもいい”

 
 
先ほどの
モータースポーツの例であれば、

実際にワールドチャンピオンになったら
ミッションを達成してしまいます。

 
そうなると、
新たなミッションが必要になりますよね。

 
 
たとえば、

 
 
「世界一速い車、世界一強いチームをつくり、
前人未到の5連覇を達成する!」

 
などです。

 
このミッションを達成したら、
 
あるいは、
 
途中で負けてしまったら、また変えればいい。

 
 
ミッションというのは、
ビジョンとは違い、

 
”変えていくべきもの”

 
なのです。

 
 
ということで、

 
 
あなたの会社のミッションに、期限はありますか…?

 
それ以前に…、

 
あなたの会社の社員たちは、ミッションを覚えているでしょうか…?

 
言うまでもなく、
覚えていないものは達成のしようがありません。
忘れてしまう原因のひとつも、期限がないからです。

 
 
ミッションに期限を付けて、
いい意味での切迫感を持たせてみましょう。

 
 
 
 

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