134通目:背に腹は代えられない…からの脱出。

 
「全員辞めそうですね…」
経営者仲間のSさんがポツリ。

 
 
これは、Sさんの会社の話ではなく、
Sさんの友人の会社の話です。

 
 
どうやら、

 
 
社長と社員の仲が、
あまりうまくいっていないようで、
社員の退職が止まらないとのこと。

 
 
残るは、あと数名の社員…。

 
 
Sさんが間に入って、
いまは、何とか抑えているようですが、

 
それにも限界があり…、

 
時間の問題…、

 
そんな空気感が漂っているらしいです。

 
 
一度入ってしまった亀裂は、
そう簡単には戻らない、

ということなのでしょう。

 
 
では、

 
なぜ、この亀裂が入ってしまったのか…?

 
 
その原因のひとつが、

 
 
”仕事の取り方”

 
 
話を聞いて、
これにあるのではないかと思いました。

 
 
Sさんの友人は、
とにかく営業がうまい!

 
いろいろなところに出掛けては、
次々と契約を取ってくるようなのです。

 
 
もちろん、

 
 
これ自体は素晴らしいことなのですが、
問題なのは、その取り方。

 
 
どうやら、

 
 
”何でもかんでも取ってくる”

 
 
その会社の理念に沿ったものもあれば、
そうでないものもある。

 
 
レベルの高い仕事もあれば、
そうでないものもある。

 
 
しかも、

 
 
”社長は取ってくるだけ”

 
 
あとは社員に丸投げ…。

 
やったことがない、初めての仕事に困って、
社員が相談しても、
的確なアドバイスも出来ない…。

 
こんな状態が続いていたようなのです。

 
 
もしかしたら…、

 
 
その友人の経営者からすれば、

 
 
「私は、社長として仕事を取ってきている。
その仕事を何とかするのが、社員の仕事でしょ!」
 
 
そんな感覚があったのかもしれません。
 
 
 
 
この話の読んだあなたは、
 
 
 
「それは…社員も辞めるよね…」

 
 
ほとんどの方がそう感じたと思うのですが、

実はこれ…、

 
 
程度の差こそあれ、

 
 
意外とやってしまうことのひとつです。

 
 
というのも、

 
 
誤解を恐れずに言えば、

 
 
”経営者の悩みは、売上さえあれば、95%は解決する”

 
 
私自身は、そう考えているからです。

 
 
極論すれば、

 
経営者の問題の根源は、

 
 
”売上がないことで悩んでいる”

 
 
売上があり、キャッシュさえあれば、

 
商品開発も、

 
設備投資も、

 
人材投資も、

 
組織改善も、

 
何とかなります。

 
 
そもそもの売上がなければ、
どうにもなりませんよね。

 
 
つまり、

 
 
”売上至上主義になりやすい”
 
 
 
ということです。

 
 
「うちの考えとは違うけど…、この売上があれば、あの支払いが出来る…」

 
 
背に腹は代えられない。
もちろん、そんなときもあるでしょう。

 
 
しかし、

 
 
私たちシンボリック経営®が目指している
長く続く成功、長く愛される会社になるためには、
どこかの段階で、シフトチェンジが必要になります。

 
 
それが、

 
 
”理想の顧客像を持つ”

 
 
ということ。

 
 
”どんなお客さんと付き合っていきたいか…?”

 
 
何でもかんでも…ではなく、
顧客ターゲットを絞るということですね。

 
 
このときのポイントは、

 
 
”どんなお客さんとは付き合いたくないか…?”

 
 
これを考えることです。

付き合いたくない顧客像が明確になれば、
付き合いたい顧客像も、より明確になります。

 
 
ということで、

 
 
あなたの会社では、理想の顧客像を明確にしていますか…?

 
 
そして、

 
 
その理想の顧客像は、
あなただけでなく、
あなたの社員にまで浸透していますか…?

 
 
営業がうまい経営者の方はたくさんいますが、

 
それだけだと…、

 
今回のケースのように、
社員が離れていってしまうかもしれません。

 
 
「この仕事なら働きがいを持てる」

 
 
そんな仕事を増やしていければ、
社員が、あなたを見る目も変わっていくでしょう。

 
 
理想の顧客像について、
いま一度考えてみてください。 

 
 
 
 

✅メルマガでしか書けないこともあります。
✅登録は無料、ノーリスクです! 下記をクリック!

中小企業の経営コンサルティング・経営戦略のシンボリック経営研究所
関連キーワード

Twitterでフォローしよう