
「100円ショップは、価格が100円であれば、それでいい」
昨今の人件費や資材の高騰、円安の進行で調達コストが増えるなか、
100円にこだわるのは、セリアの河合映治社長。
ほかの100円ショップが、
300円・500円など、違う価格帯の商品を増やし、
脱100円の動きを進めている中でも動かない。
この決断が、
吉と出るのか、凶と出るのか…、
なかなか難しいところですね。
セリアでは、
”100円が無理なら売らない”
ビニール傘やスリッパなど、
100円で出来なくなったものは販売をやめているようです。
また、
300円や500円の商品を売らないのも、
慣れないことをやっても、うまくいかない、
という考えからやらないとのこと。
つまり、
”品ぞろえを犠牲にして、100円を堅持している”
ということですよね。
河合社長はいいます。
「他社が100円以外のところに行ってくれたおかげで
残存者利益がある。
まずセリアで消耗品を買って、なかったら他店に行く」
それはそうなのですが…、
この前提は、
”セリアだけは、100円にこだわっている”
これが知られていて、はじめて成り立つ話だと思うのです。
ちなみに私自身は、
新聞記事を読むまで、
セリアだけが、このこだわりを持っていることを知りませんでした…。
価格について思い出すのが、
いまから20年ぐらい前に起こった牛丼戦争です。
「吉野家」「松屋」「すき家」
牛丼を扱うお店が、低価格で競っていたときがありましたよね。
私たち消費者は、
知らず知らずのうちに
QPSの組みあわせで商品サービスを選んでいます。
QPSとは、
Quality(クオリティ:品質)
Price(プライス:値段)
Service(サービス)
私の師匠である小宮一慶氏に教えていただいたことです。
他社に比べて、
圧倒的なQやSがあれば話は別ですが、
そうでない場合…、
ライバルがPを下げたら、
こちらもPを下げないと対抗することができない。
牛丼がまさにそうでしたよね。
誤解を恐れずに言えば…、
牛丼は、
どのお店で食べても、それほど大きな差はありません。
つまり、
QやSでは、
差がつけにくい商品ということ。
牛丼戦争のときには、
価格を下げなかった「吉野家」の業績が悪化しました。
今回の100円ショップも、
これと同じことがいえると思うのです。
私たちは100円ショップに対して、
QやSを、それほど期待していない。
Pに期待しているわけです。
その意味では、
セリアの戦略は合っているといえるわけですが、
そのための前提は、
”セリアだけが、100円にこだわっていることが知られていること”
知られていなければ、
100円ショップマニアを除いた、多くの人たちにとっては、
「どこの100円シップに行っても同じ」
そう思われる確率が高い。
また、
ほかの100円ショップが、
P(価格)を上げているときに上げないのは、
上げるチャンスを逃しているともいえるわけです。
セリアの残存者利益戦略がうまくいくのか否か…、
注視していきたいと思います。
ということで、
あなたの商品・サービスは、
QPSのどこで差をつけていきますか…?
そして、
そのこだわりは、お客さまに伝わっていますか…?
いくらこだわりがあっても、
お客さまに伝わっていなければ、ないのと同じです。
”あなたの商品やサービスといえばこれ!”
ひと言でいえる象徴を確立していきましょう。
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