124通目:組織は崩壊するように出来ている。

 

「もう笑い話ですよ…」
経営者仲間のF社長は、苦笑いを浮かべます。

 
どんな会社にとっても、
組織づくりは悩みのタネ…。

 
F社長の会社も例外ではなく、
部門間の仲がうまくいっていないのです。

 
 
一般的に、

 
 
営業部は、”たくさん売りたい”

 
製造部は、”いいものをつくりたい”

 
経理部は、”資金繰り第一”

 
  
それぞれ考えていることが違うので、

  
「仲良くやってくれ!」

 
というのが、
そもそも無理な話なのかもしれません。

 
 
長年悩み続けたF社長は、
あるとき、こんなことを試したそうです。

 
 
何を試したのかというと…、

 
 
”人事スワップ”

 
 
部長の人事を入れ替えたのです。

 
特に仲の悪かった営業部長と、製造部長。

 
営業部長(Aさん)は、「もっと早くつくってくれ!」

 
製造部長(Bさん)は、「品質管理もあるから無理だ!」

 
ずっと揉めている2人を入れ替えたのです。

 
 
すると…、

 
 
営業部長(Bさん)は、「もっと早くつくってくれ!」

 
製造部長(Aさん)は、「品質管理もあるから無理だ!」

 
まったく同じことを言いだしたそうです…。

 
 
つまり、

 
 
”立場が人を動かしている”

 
 
ということですよね。

 
 
そもそも論として、

 
 
”組織というものは、崩壊するようにできている”

 
 
なぜなら、

 
 
指示系統は、”タテ”  

 
経営陣

管理職

現 場

 
  
実働(現場)は、”ヨコ”

 
製造部 - 営業部 - 経理部

 
 
上からの指示の元、
各現場は動いているので、

 
どうしても、
 
 
横のつながりのことは、
後回しになってしまい、
その関係値は悪くなってしまうからです。

 
 
”組織は崩壊するように出来ている”

 
 
それぞれが、それぞれの立場で動く。

この、当たり前の行動を取ることで、
組織は脆くなってしまうことがあることを、
経営者は、よくよく理解しておかなければなりません。

 
それを理解したうえで、
経営者がやるべきことは、

 
 
”明確な方向性(ビジョンやミッション)を示し、
力強く導くこと”

 
 
です。

 
 
そのためには、

 
・経営者が、言葉を持っていること。

 
・経営者に、それを伝える熱意があること。

 
そして、

 
”その言葉を、社員が信じられること”

 
単なるビックマウスが通じるのは
最初だけです。

 
 
有名無実化が続き、
単なる言葉であることを知ったとき、
社員は冷めていきます。

 
「あぁ…、またほざいてるよ…」

 
そうならないためには、
きちんと考え、そして、行動していかなければなりません。

 
 
考えるときには、
ひとりでじっくり考えることも重要ですが、

 
”独裁すれども、独断せず”

 
近鉄グループ総帥、
佐伯勇さんの言葉ですが、
いろいろな人の意見を聴いて、

 
”衆知を集めること”

 
イエスマンばかりを集めてはいけません。

 
 
ということで、

 
 
”組織は崩壊するように出来ている”
 
 
 
放っておけば崩壊してしまう…、

 
そんな組織を繋ぎ止めるのは、

 
”経営者である、あなたです”

 
思っている以上に、
経営幹部・社員たちは、
あなたのことを見ています。

 
 
あなたの存在で、
絶妙なバランスを保つときもあれば、
脆く崩れるときもある。

 
繰り返しとなりますが、
大切なことは、

 
・経営者が、言葉を持っていること。

 
・経営者に、それを伝える熱意があること。

 
  
そして、

 
 
”その言葉を、社員が信じられること”

 
シンボリック経営®では、
これらのことを実現していきます。

 
  
さて、

 
 
あなたの会社の社員たちは、
あなたの考え方をきちんと理解していますか…?

 
会社内をよく観察して、
崩壊の足音を早めに察知し、対策をしていきましょう。

 
 
 
 

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