
 
「融資を受けようと思ってますが、どうでしょうか…?」
よく受ける相談のひとつですが、
この融資問題は、大きく2つに分かれます。
 
ひとつは、”前向きな融資”
事業規模を拡大するために必要な運転資金や設備資金の調達。
当然ながら、相談者もやる気に満ちています。
 
  
もうひとつは、”延命のための融資”
企業はお金がなくなったときに倒産します。
具体的には、
支払うべきものを、
支払えなくなったときに倒産するわけです。
 
つまり、
 
支払いに間に合わせるための資金調達。
相談者の多くは、疲れ切っています…。
 
 
いずれの融資の場合も、
私自身が相談を受けた際には、
必ず言うことがあります。
 
 
それは…、
 
「借りない道は、検討しましたか…?」
 
ということ。
 
 
当たり前の話ですが、
借りるということは、
必ず返さなければなりません。
 
特に、
 
”延命のための融資”
 
の場合には、
借りることで、不幸になってしまうこともあるのです。
 
 
ここ数年は、
コロナ対策で、言葉を選ばずにいえば、
 
”借りたい放題”
 
でした。
 
  
本来は借りられない財政状態の会社であっても、
コロナを理由にすれば、
借りることが出来たわけです。
 
 
その結果…、
 
”ゾンビ企業が急増…”
 
帝国データバンクの調べでは、
2022年度のゾンビ企業は、
 
”25万1千社”
 
前年比130%になったとのこと。
 
コロナ前の2019年度が、
 
”14万8千社”
 
ですから、
その急増ぶりが、よく分かります。
 
2023年度のデータ集計では、
もっと増えていることでしょう…。
 
 
ちなみに、
 
ゾンビ企業の定義は、
 
”本業の利益(受取利息・受取配当金などの収入を含む)で、
借入金の支払利息をまかなえず、
リスケや、政府の資金繰り支援策などで延命している企業のこと”
 
ざっくり簡単にいえば、
 
”営業利益が赤字”
 
ということですよね。
 
 
つまり、
 
今後の収入増が見えていない限り、
その場はしのげたとしても、
厳しい返済が待っているわけです。
 
延命のための融資は、
根本的な解決策とはならないということ。
これをよく理解しなければなりません。
 
借りる前には、
”借りなくてすむ方法を考えること”
 
支払先に相談して、
支払期日を伸ばしてもらう、分割払いにしてもらうなど、
交渉をしてみることです。
 
もちろん、
相手には迷惑を掛けてしまうわけですが、
支払えずに倒産するよりはマシですよね。
誠意をもって、相談してみることです。
 
 
そのうえで、
 
少しずつ事業を立て直し、
利益を出すこと。
 
正しい延命策は、
 
”利益を出すこと”
 
これしかないのです。
 
 
それが出来れば苦労しない…、
身も蓋もない話になってしまいますが、
これが現実です。
 
 
つまり、
 
常日頃から、
利益を出すことを考えて行動することが
本当に大切だということです。
 
 
単年度で利益を出すことは出来ても、
それを続けるのは本当に大変です。
 
あなたの会社の貸借対照表、
純資産の部の繰越利益剰余金を見てみてください。
それが利益の蓄積です。
融資の現場でも、
この金額は評価対象となっています。
 
 
ということで、
 
正しい延命策は、利益を出すこと。
 
言い方を変えれば、
 
”利益は幸せの源泉”
 
利益を出すことで、
延命ができるのはもちろん、
 
・社員への還元ができる。
・未来投資ができる。
・税金として社会に還元できる。
・株主への還元ができる。
 
このことを忘れないようにしましょう。
 
 
 
 
 
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