172通目:ワーク・ライフ・バランスに欠かせないものとは?

 
「それ強制ですか? 仕事ってことですか?」
いろいろ考えさせられるドラマ「じゃあ、あんたが作ってみろよ」に
出てきたセリフです。

 
関係がうまくいっていない若手社員を飲みに誘うというシチュエーション。

誘われた若手社員は、

 
「仕事じゃないなら行きたくない」

 
と断ります。

 
 
またこんなセリフもありました。

仕事が不十分な若手社員に精度を高めるようにお願いすると、

 
「はぁ~、最悪。せっかく早く帰れそうだったのに。
仕事が人生の人はそれでいいんだろうけど、
こっちにまで押し付けてくんなよな」

 
 
”仕事とは何なのか…?”

 
 
そもそもの考え方が違うと、
分かり合うのは至難の業。
歩み寄ろうと飲みに誘うのすら難しい時代です。

 
 
では、

 
 
いわゆるZ世代は、
仕事についてどんな考えを持っているのか…?

 
ヒューマンホールディングスの調べによると、
職場に導入してほしい制度のトップは、

 
 
”週休3日制”

 
 
次いで、

 
フレックスタイム、副業・兼業の許可、短時間勤務。

 
つまりは、

 
”ワーク・ライフ・バランスの充実”

 
ここに主眼を置く傾向が強い。

 
 
対して、

 
 
多少プライべーを犠牲にしても、
目標・目的のために働くと答えた人は、

 
”2.4%”

 
そういいながらも…、

 
キャリアップ・スキルアップを重視すると答えた人は、

 
”39.1%”

 
量と質は比例すると思ってしまう私には、
ちょっと矛盾も感じます…。

これもひとつの、”タイパ思考の現われ”なのでしょうか…?

 
 
そして、

 
 
肝心の働く目的はというと…、

 
”経済的な安定を得るため”

 
この回答が最多。

  
とはいえ…、

 
かくいう私も、
若い頃はそう思っていました…。

 
というか、

 
正確にいえば、

 
 
”仕事の楽しさを知らなかった”

 
 
楽しさを知らなければ、単なる作業。
給料をもらうために、”働かされている”
そんな感覚になるのは無理もない話。

 
 
では、どうすればいいのか…?

 
 
答えはひとつではない、
とても難しい問題ですが、
大切なことがあります。

 
それが、

 
”喜ばれる”

 
ということ。

 
 
自身の仕事が誰かの役に立っている。
喜ばれていることが分かれば、仕事は楽しくなってくるものだと
私自身は考えています。

 
そのために私たち経営者ができることは、

 
”社員をよく見る”

 
これに尽きます。
 
 
 
冒頭の一見問題社員に見える人たちも、
勤務時間内の仕事自体は一生懸命やっているはずです。
そこをよく見ることです。

 
人間というのは、どうしても悪いところに目が行きます。
仕事も終わってないのに定時に帰る若手を見ると、

 
「よく帰れるよね…、いまの若い奴らはどうして…」

 
なんて愚痴のひとつも言いたくなります。
その気持ちはよく分かります。本当に!!!

 
  
しかしながら、

 
 
そもそもの仕事に対する考え方が違う。
考え方が違ううえに、仕事の楽しさを知らない。
ある意味、仕方がないのです。

 
だから、

 
仕事の楽しさを知ってもらうために、
若手をよく見る、そして、褒める。
褒められて、嬉しくない人はいません。

 
ただし、注意点があります。

 
”褒めると、おだてるは違う”

 
出来てもいないのに褒める。
これはおだてる行為で、さらに関係は悪くなるのでしょう。

 
 
ということで、

 
 
世代が違う人たちとの付き合いには
何かと摩擦が起きやすい。
これは至極当然のことです。

 
しかしながら、

 
 
”放っておかずに理解しようとすること”

 
 
相手は相手で一生懸命やっている。
この前提を忘れないことです。

 
もちろん、

 
仕事もせずにサボっているような人であれば、
厳しい対応をするべきです。

  
 
今後も、”多様性”

この言葉は、どんどん広がっていくでしょう。
そこにどう対処するかは私たち次第。

 
しかし、

 
”楽しいことは、もっとやりたい”

 
こう思うのは、どんな世代でも共通のはずです。

  
そもそも論として、
仕事自体がつまらなければ、
いくらワーク・ライフ・バランスといっても
充実した人生にはならないでしょう。

 
  
さて…、

 
あなたは、
仕事の楽しさをどう伝えていきますか…?

 

 
 
 
 

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