47通目:思考の量と、行動の量がないところに、成功はない。

 
「えーっと…」
そう言いながら、スマホを操作するF社長。

 
F社長は、20代半ばの若手経営者。
設立2年目の会社について、相談に来られました。

 
設立初年度は、
独立前の会社からの、”のれん分け”的な売上もあり、
何とか黒字。

 
しかし、

キャッシュ的には火の車…。

相談に来られた日の預金残高は…、

”数万円…”

当然ながら、
自身の給料も、満足に出ていない状況でした。

 
そんな状況であっても、
目の前にいるF社長は…、

どこか、”他人事”

危機感というか…、必死さを感じないというか…、

 
でも、

相談に来るぐらいですから、
きっとやる気はあるはず…、

 
「あまり表に出ないタイプなんだな…」

目の前にいるF社長と、
わざわざ相談に来るというギャップに、
何とか折り合いをつけ、相談を続けます。

  
2年目の目標を尋ねるも、

「初年度の倍ぐらいの売上ですかね…」

その答えには、

”なんとなく…これぐらい…?”

世間一般の答えに寄せた感、
F社長自ら、熟慮して出した答えでないことは
すぐに分かりましたが、質問を続けます。

 
相談時点では、
2年目の3ヶ月が過ぎていました。

そこで、
この3ヶ月の売上を聞いたところ、
冒頭のF社長。

スマホで、売上を確認し始めたのです。

 
そんなF社長に、私は言いました。

F社長、円単位まで、きっちり覚えている必要はないですが、
ざっくりにでも数字が頭に入っていることは、とても大切ですよ。

なぜなら、いまの数字が分かっていなければ、
目標達成など、出来るはずがないからです」

 
「F社長は、去年の倍の売上と言っていましたが、
いま、現状の売上が分かっていなければ、
この先、どう行動すべきかも分からないはずです

 
「行き当たりばったりで経営して、
終わって、ふたを開けてみたら、倍になっていた!

これでは、経営であって、経営ではない。
倍になっていたならまだしも、
かなりの高い確率で、目標達成は出来ないでしょう」

 
私の話を聞いて、
椅子に座りなおすF社長。
姿勢が良くなり、目の色も変わってきました。

 
続けて言います。

F社長は、思考の量が足りていません。

なぜなら、

2年目の目標はもちろん、それを達成するための行動も、
具体的に話が出来ていないからです」

 
「2年目の売上目標も、
誰に、どのようにして、いくらを売っての倍なのか?
もちろん、絵に描いた餅ですが、
これが、ロードマップになるわけです

 
「ロードマップがあっても迷うことがあるのに、
それさえない状態で走り続けたらどうなるか…、
F社長も分かりますよね?」

 
F社長は言います。

「前の会社の支援もあり、
なんとなく社長になって、なんとなく経営していました。
いや、経営…なんて言えるものではないですね。

村田先生のお話を聞いて、
具体化していくことの大切さが、よく分かりました。

村田先生に助けて頂きながら、
まずは、経営というものをしっかりとやって、
その先のシンボリックにつなげていきたいと思います!」

 
普通の生活の中では、
経営を教えてもらう機会は、なかなかありません。

F社長も、

”教えてもらったことがないものをやる”

という難しさの中で、
どうしていいのか分からなかったようです。

 
思い返せば、
私自身もそうでした。

とりあえず経営者になってはみたものの、

経営とは…?

どうすればいいのか分からない…。

そこから、

いろいろな人に学び、書籍に学び、
いまの私があります。

F社長同様、預金残高数万円も経験しました…。

 
ということで、

今後のF社長の成長スピードは、
間違いなく上がるでしょう。

 
なぜなら、

”業績が測定されると、業績が改善されるから”

現状を知ることで、
いま、やるべきことが明確になる。

あとは、やるか、やらないか、です。

 
あなたは、あなたの会社の業績を把握していますか?

先月の売上は?

いま現在の預金残高は?

ざっくりにでも答えられないとしたら…、

要注意です。 
 

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