46通目:中途半端な失敗が、会社の成長を止める。

 

「反応率は、いまいちでしたね…」
そう話すE社長。

 
この一年間、
ある商品・サービスの宣伝に、
力を入れてきたE社長ですが、

どうやら、
思うような結果が得られなかったようです。

 
昔から、

”センミツ”

そんな言葉が、
マーケティングでは使われていますよね。

 
1,000件のうち、

反応があるのは、”3件”

千に3つだから、”千三つ”

 
つまり…、

反応率は、”0.3%”ということ。

厳しい世界です。

 
もともとは、

不動産物件の成約率が、
1,000件に3件程度だったことから、

不動産業界を、

”千三つ屋”

なんて呼んでいたとか。

 
それだけでなく、

ちょっと前のドラマで話題になっていましたが、
不動産屋が話す内容は、

”1,000のうち、真実はたったの3つ…”

というところから…、”千三つ屋”

そんなことも言われていたようです…。

 
まぁ、

これは、不動産業界に限った話ではなく、

いわゆる、

”情報の非対称性”

売り手は、すべての情報を知っているが、
買い手は、得られる情報が限られる。

 
基本的に、情報の面では、
買い手は、圧倒的に不利なわけです。

 
昔は、

そこに付け込んで、
商売をしていた人もいたようですが、
いまは、そういう時代ではありませんよね。

 
言葉を選ばずに言えば、

騙して売ったところで、長くは続かない。

 
なぜなら、

SNSが発達した今、

”評判”

という情報が、付いて回るからです。

 
自然な流れとして、

評判が悪い会社は、選択肢から外れ、

淘汰される。

 
まさに、

”生成化育”

残るべきものが、残るわけです。

 
ということで、
話を戻しましょう。

 
E社長は、

Web広告や、メルマガ、
DMなどを試しましたが、
思うような反応が得られませんでした。

 
しかし、

E社長は、
落胆していません。

 
その理由は、

”全力でやったから”

頭を使い、

行動し、

コストもかけて、

やれることはすべてやった。

そのうえでうまくいかなかった。

 
これが、

中途半端にやっていたなら、
失敗したかどうかも分からない。
 
ズルズル・ズルズル…、

いつまでも、

惰性で続けていたかもしれません。

 
しかし、

全力でやったE社長は、
失敗を失敗で終わらせずに、

”失敗を経験に変えることが出来た”

この違いは、
今後の経営において、
途轍もなく大きい。

 
E社長は言います。

「全体的に見れば、反応率は良くなかったのですが、
そんな中でも、反応率が良いときもあったんですよ。
そのときのデータから、重要なキーワードを見つけました。

また、反応が良くなる文章の書き方も、
なんとなくですが、見えてきました。

この一年間のデータを再検証して、もう一度チャレンジします!」

 
E社長と話をしているとき、
発明家トーマス・エジソンの言葉が
頭に浮かんできました。

 
「失敗ではない。うまくいかない1万通りの方法を発見したのだ」 
 
「失敗は積極的にしていきたい。
なぜなら、それは成功と同じくらい貴重だからだ。
失敗がなければ、何が最適なのか分からないだろう」

 
エジソンも、
全力で失敗したからこそ、
この言葉が出てきたのでしょう。

中途半端な失敗であれば、
この言葉は出てきませんよね。

 
ということで、

あなたの会社には、

”失敗を失敗のまま終わらせない”

”失敗を経験に変える”

そんな社風があるでしょうか?

 
その前に、

そもそも論として、
失敗するには、チャレンジしなければなりません。

 
あなたの会社には、

”チャレンジする社風” 

言い方を変えれば、

”チャレンジしてもいい雰囲気”

これが会社にあるでしょうか?

 
残念ながら、
チャレンジ精神は、自然に生まれてくるものではありません。

会社の方向性、ビジョン、ミッション、
そして、それらを象徴する、”シンボル”

これらをしっかりつくっているからこそ、
生まれてくるものなのです。

 
「うちの社員は、チャレンジしないからな…」

それは、
社員が悪いのではなく、
チャレンジしない社風をつくっている社長の責任です。

厳しい言い方ですが、
これが現実なのです。

 
いま一度、社内をよく観察してみましょう。
あなたの会社の社員は、チャレンジしていますか?

 

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