
日本電信電話は、
2025年7月1日付で、NTTに社名変更。
企業ロゴを刷新しました。
NTTグループとしての
グローバルでの発信力や存在感の強化を狙った
リブランディング。
名は体を表す…というように、
グループ会社1,000社を超える巨大グループとなったいま、
日本電信電話…という感じでは
もはやないですよね。
今回のリブランディングについては、
約1年前の2024年夏から、
ワーキンググループを発足して進めたとのこと。
1グループ約10人の6グループ。
若手社員を中心に、
グループ各社それぞれのビジョンを持ち寄り、共通部分を探り、
残したいこと、変えたいことなどを話し合ったようです。
”リブランディング”
言葉はカッコいいですが、
やることは実に泥臭い。
”私たちは、なにを、どこを目指すのか…?”
これまでの歴史を踏まえ、
徹底的に話し合い、これからをカタチにする。
「同志よ、集まれ!」
リブランディングは、
新しい旗を振ること。
これにほかならないのです。
とはいえ、
”たかが社名、たかがロゴ”
変えただけでは、効果は限定的です。
変える前も大切ですが、
変えた後の方が、もっと大切。
なぜ変えたのか…?
どんな想いが込められているのか…?
どこを目指すのか…?
これらをきっちりと
内部、外部へ向けて、発信していかなければなりません。
「カッコよくなったよね!」
やり方を間違えてしまうと、
リブランディングは、
単なる自己満足で終わってしまうので
注意したいところです。
社名変更については、
スシローを運営する、スシローグローバルホールディングスも、
2021年に、「株式会社FOOD & LIFE COMPANIES」に変更しましたよね。
グローバル展開を目指すうえでは、
スシローというブランド名は、ある意味では足を引っ張る。
スシローという日本語を使うことで、
良くも悪くも日本の会社になってしまう…。
日本という枠を超える難しさを感じたのかもしれませんね。
そうかと思えば、
日本酒・獺祭を手掛ける旭酒造は、
「株式会社 獺祭」に変更しました。
いまや世界中で飲まれている獺祭。
あえて獺祭という日本語を使うことで、
日本の誇り、プライドを表現しているのではないか?
そんな気がします。
ブランド名と会社名を統一することでの
相乗効果も狙えるでしょう。
その昔は、
こんなことがありました。
いまでもインターネット検索は、
ビジネスで大切なことのひとつです。
ビジネスは、市場における他社との競争。
ライバル各社より、上位検索されることは、
とても大切なことです。
ということで、
それを狙った社名変更のケースも多々ありました。
たとえば、清掃会社。
英語を使ったカッコいい社名から、
”地名+清掃 株式会社”
社名自体に、
地域名や清掃という検索ワードを入れることで
上位表示を狙ったわけですね。
確かにこれで、
上位表示される可能性は高まります。
売上アップにも貢献したことでしょう。
しかしながら、
時代は変わります。
検索だけを考えれば良かった時代は終わりました。
社名は、求人に影響するのです。
なぜなら、
私たちは、第一印象で物事を判断しがちだから。
たとえば、
同じ清掃会社でも、
検索を意識した社名と、
”アーバンクリーンラボ 株式会社”
では、だいぶ印象が違うはずです。
とはいえ、
注意点もあります。
”名前だけよくてもダメ”
当たり前のことです。
名は体を表すはずが、
名は体を表さない…になってしまったら、
「何だよ、名前だけかよ…」
マイナスのイメージは加速します。
それと念のため、
ここで勘違いしてほしくないのは、
検索を意識した社名が悪いわけではない、
ということです。
問題なのは、
社名に対する考え方がないことであって、
検索を狙うのも重要な考え方のひとつです。
ということで、
リブランディングは、
気分を新たに仕切り直すためには
有効な手段です。
しかしながら、
間違ったやり方をすれば、
自己満足に終わります。
まずは、
”あなたが目指す方向性を明確にすること”
シンボリック経営®においても
大切にしていることのひとつですが、
そのうえで、リブランディングで何を達成したいのか…?
新たな旗を振るのか…?
新たな価値を提案するのか…?
新たな物語をスタートさせるのか…?
リブランディングには、
徹底的に考え抜くという、泥臭さが不可欠です。
その泥臭さの先に、あなたの会社を象徴するものがあるはずです。
リブランディングには、魂を宿せ!
カッコよさだけでは短命に終わるでしょう。
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