138通目:なんとなく経営の末路。

 

「これはイケるよ!」
ある種のヒラメキから、
事業がスタートすることは、少なくありません。
 
 
”経営者の勘”

 
 
これには侮れないものがあります。

 
なぜなら、

 
その勘の裏には、

 
 
”学びと経験”

 
 
これがあるからです。

 
 
ジェームス・W・ヤングの名著【アイデアのつくり方】には、

 
 
「アイデアとは、
既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない」

 
 
とあります。

 
 
つまり、

 
 
学びと経験の中から、
新しいアイデアが生まれ、

 
「これはイケるぞ!」

 
そうなっているわけですよね。

 
 
もちろん、

 
 
ビジネスはアイデアだけでは
どうにもならないことも事実。

 
何よりも、”実践”

 
そのアイデアを実現するために
動くことが何より重要。
動いた結果、成功の兆しが見えてくるのです。

 
 
つまり、

 
 
”ビジネスは、経営者の勘・感覚から成長をはじめる”

 
 
自身の考えが当たれば、
経営者として、これほど嬉しいことはありませんよね。

 
 
そして…、

 
 
ここからが大切なことですが、

 
多くの場合は、

 
”この勘・感覚に頼ってしまう”

 
 
たとえば、

 
 
ある商品・サービスについて、 

 
 
「まぁ、儲かってるでしょ」

 
 
感覚で、そう高をくくっていたものが、

 
いざ蓋を開けてみたら

 
実は赤字を出していた…、
 
 
なんてことが現実にあります。

 
 
つまり、

 
 
”感覚でビジネスが停滞することもある”

 
 
当たり前のことですが、

 
 
勘や感覚は、仮説でしかなく、
それを検証していく作業が
必ず必要になるわけです。

 
 
しかしこれは、

 
 
「分かっちゃいるけど…」

 
 
ってやつで、

検証までしっかりやっているところは、
あまりないような気がしています。

 
 
たとえば、

 
 
”パレートの法則”

 
 
いわゆる、

 
 
”80:20の法則”

 
 
これで、
売上の分析をしてみましょう。

 
 
80:20の法則は、
イタリアの経済学者・ヴィルフレド・パレートが見つけた法則で、

 
 
〇ビジネスにおいて、売上の8割は全顧客の2割が生み出している。

 
〇商品売上の8割は、全商品銘柄のうちの2割で生み出している。

 
〇仕事の成果の8割は、費やした時間全体のうちの2割の時間で生み出している。

 
 
2割の要素が、全体の8割を生み出しているという理論で、
日本では、ニッパチの法則なんて呼ばれ方をすることもあります。

 
 
これで分析してみると…、

 
 
もしかしたら、

 
 
●利幅が少ない商品サービス

  
●重要ではない取引先

 
 
これらに資源を集中してしまっているかもしれません。

 
 
そうならないためにも、

 
 
”感覚ではなく、メジャラブルに”

 
 
もっとも客観的な数字で現し、
メジャラブル(測定可能)な物差しで
判断していく必要があるわけです。

 
 
ということで、

 
 
あなたの会社では、
勘や感覚だけに頼っていることはありませんか…?

 
 
「なんで、この商品は儲かっているの…?」

 
「いくら、この商品は儲かっているの…?」

 
 
これらに答えられないとしたら…、

 
黄色信号点滅…かもしれません。

 
 
”感覚で成長し、感覚で停滞する”

 
なんとなく経営は、
なんとなく…終わっていくのです。

 
 
 
 

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