「前から不満だったんですよね…」
あるサービスについて話すE社長。
E社長は、会社を立ち上げたばかり。
いま現在は、ひとりで切り盛りしています。
そんな状況もあり、
ある秘書代行サービスを利用しているのですが、
それに対する不満が、冒頭の言葉です。
具体的には、
”誰から電話があったか?”
これしか連絡してこないことでした。
E社長は、ひとりで切り盛りしています。
つまり、
優先順位が非常に重要なわけです。
誰からの、”どんな用件だったのか…?”
ここまでの報告がないと、
判断するには不十分なのです。
E社長は言います。
「折り返して電話したら、
急ぎでもないし、何てことない用件の場合も多いんですよ」
時間は有限。
ひとりで切り盛りしているE社長にとっては、
死活問題でもあるのです。
そこで、
しばらくは我慢していたE社長でしたが、
秘書代行サービス会社に連絡を入れました。
「具体的な用件まで聞いて、報告してもらいたいんですが…」
それに対する先方の回答は…、
「そこまでの対応となりますと、追加料金が発生します」
苦笑いするE社長。
秘書代行サービスであれば、
「どのようなご用件でしょうか?」
この一言は、あって然るべき…、
そう考えていたからです。
つまり、
そもそもの、”電話番の定義”が違っていたのです。
その秘書代行サービス会社では、
”電話を受けるだけ”
これが基本の定義だったわけです。
「どのようなご用件でしょうか?」
もう一歩踏み込むのは、オプション…、
ということで、
E社長は、
秘書代行サービス会社を変更しました。
まぁ…、
私自身も、
「どのようなご用件でしょうか?」
これは基本の定義に含まれると思うのですが…、
この例は、
E社長、秘書代行会社、どちらも悪くありません。
なぜなら、
”お互いの定義が違っていた”からです。
もちろん、
契約前に定義の擦り合わせをしていなかったという点では、
お互いに落ち度はありますが、
どちらも自身が正しいと思っていたわけです。
つまり、
”定義の違いは、結果の違いを生む”
しかも、
”お互いに、自分は悪いと思っていない”
これが…厄介です。
このことは、
外部とのやり取りだけでなく、
自社内部のやり取りでも要注意です。
その昔は…、
「仕事は見て覚えろ!」
ある意味では、正しいわけですが、
いまの時代、なかなか難しい面があります。
「これやっといて」
先輩が後輩に、
”雑に仕事を振る”
そんなビジネスシーンもよくありますが、
これでは…、
定義もなにもないので、
振った側が望む成果が上がってくる確率は
かなり低いですよね。
「はぁ~、違うんだよな~」
先輩にそんなセリフを吐かれたら…、
「だったら、最初からきちんと説明しろよ!」
後輩の心の中には、
そんな反発心が芽生えることでしょう…。
結果として、
良い職場環境とはならず、
良いチームもつくれないわけですよね。
ということで、
何をやるにも、定義を擦り合わせましょう。
定義を確認する一手間を加えることで、
組織力は確実にアップします。
たとえば、
会議においても、
”テーマを決める”
「今日の会議では、A商品の販促について話し合います」
これがある意味では定義になるわけですが、
世の中には、
”なんとなく集まる会議”
もあります。
これだと、
何を話し合っていいのかも分からず、
生産性は上がりません。
ところで…、
あなたの会社では、
定義が明確になっていますか…?
定義ひとつが、
職場の人間関係を変え、
組織力をアップさせることを忘れてはいけません。
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