127通目:あるべき社長の姿勢とは何か?

 

「こんなものをつくったんですが…」

お客さまである、デザイン会社を営むM社長から、
あるものを渡されました。

 
 
それは…、

 
 
”未来新聞”

 
 
M社長のクライアントであるA社長からの依頼で、
A社長が考えていること、

 
 

つまり、

 
 
A社長のアタマの中を文字言語化し、
新聞というカタチで見える化したものです。

 
 
読んでみると…、

 
 
業界の未来、

 
会社の未来、

 
商品・サービスの未来、

 

M社長がまとめただけあって、
とても読みやすく、
デザイン的にも優れたものでした。

 
 
しかしながら…、

 
 
M社長曰く、

 
  
社員からの評判は、
それほどでもなかったようなのです。

 
 
その理由は、
その会社の社員たちにしか分かりませんが、

 
聞いた話から想像するに、

 
 
”A社長は、評論家社長だった”

 
 
ということがあるのではないかと考えています。

 
 
経営コンサルタントの大先輩である、
一倉定先生は、こんなことを言っています。

 
 
「評論家社長は会社をつぶす」

 
 
評論家社長とは、

自分の会社のことを、
まるで評論家のように論評ばかりし、
先頭に立って具体的なことをやろうとしない社長のことです。

 
 
また、

 
 
A社長は、アイデアマンとも聞きます。

 
 
これも、

一倉定先生が言っていますが、

 
 
「アイデア社長は会社をつぶす」

 
 
思いついたアイデアを、
ひとりでベラベラしゃべり、
会議が独演会になってしまう社長のことです。

 
 
もちろん、

 
 
アイデアを思いつくこと自体は、
悪いことではありません。

 
 
問題なのは、

  
  
「アイデアを出すのはオレしかいない!」

 
 
そう言わんばかりの態度で、
社員が話せない雰囲気をつくってしまうことです。

 
こういう会社の社員たちは、
月曜日が恐怖…という話を聞いたことがあります。

 
 
なぜかというと、

 
 
経営に関するセミナーや勉強会は、
出席しやすいようにと、金曜日に行われることが多くあります。

 
その金曜日に学んだことを、

 
  
「うちもこれをやるぞ!」

 
 
月曜日に宣言することが多いからだそうです。

 
 
それを聞いた社員たちは…、

 
 
「おいおい…、また始まったよ…。
どうせやるのは、オレたちだろ…」

 
 
先頭に立ってやる社長だったら、
こうは思われないのでしょうが、

 
評論家社長、アイデア社長となると…、

 
社員の気持ちは、
暗くなってしまうわけです。

 
 
おそらく、

 
 
未来新聞を受け取った社員たちも、
こんな気持ちだったのではないでしょうか…?

 
 
ということで、

 
 
社長のアタマの中を見える化し、
想いを共有することが
大切なのは間違いありません。

 
 
しかしながら、

 
 
そのためには、

  
 
「社長の考えていることを知りたい!」

 
 
そう思ってもらえる社長であることが
大前提です。

 
 
ところで…、

 
 
あなたは、
評論家社長・アイデア社長になっていませんか…?

 
もし、そうなってしまっていたら…、

 
せっかくの道具も逆効果です。

 
 
シンボリック経営®でも、
想いの共有がひとつのテーマとなっていますが、
その大前提には、

 
 
”あるべき社長の姿勢”

 
 
これがあると考えています。

 
 
 
 

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