119通目:「ブルータスお前もか…」とならない方法。

 
「弾は後ろから飛んでくるは、本当ですね…」
やりきれない表情で話すO社長。

 
 
どうやら、

 
 
企業改革が思うようにいっていないようなのですが、
言葉とは裏腹に、
それほど落ち込んでいる様子はありません。

 
 
なぜなら、

 
 
”こうなることは想定内”

 
 
織り込み済みだからです。

 
 
O社長の会社では、
ここ数年、売上が減少していました。

もちろん、
コロナの影響もあったのですが、
それだけではありません。

 
コロナ前から
その兆候は少なからずあったのです。

 
  
しかしながら、

 
 
そこから目を背け、
楽な道を選んできてしまったO社長。

 
 
世の中には、

時間が薬になることもありますが、

 
 
時間を置けば置くほど…、

 
 
悪化することもあります。

 
O社長の会社の問題は、
まさに後者。

 
売上は年々下がり、

これまで目を背けていたO社長も、
直視せざるを得ない状況に陥りました。

  
 
「このままではいけない! 会社が潰れる!」

 
 
一念発起して
シンボリック経営®という改革をスタートさせたのです。

 
 
シンボリック経営®をスタートさせるにあたり、
私は次のことを、O社長に言っていました。

 
  
「O社長が持っている危機感は、社員にはなかなか伝わらない」

 
「何かを変えようとすれば、反対したり、辞める社員が出てくる」

 
「一見、協力的に見える社員が、変化を恐れ、改革を骨抜きすることがある」

 
 
簡単に言えば、

 
  
”弾は後ろから飛んでくる”

 
  
前面の敵よりも、
味方だと思っていた後方から飛んでくるわけです。

 
 
これを理解しているのと、

理解していないのとでは、

大きな差が生まれます。

 
 
多くの社長は、

  
 
「自分がやろうとしていることは、社員にとってもいいことだ!」

 
 
そんな思い込みがあります。

 
 
だから、

 
 
協力してくれない社員がいたり、

辞めたりする社員が出てくると、

ひどくメンタルをやられてしまうのです。

 
 
「みんなのためを思っているのに…、なぜだ…」

 
 
しかしながら、

 
 
”人間は、変化を恐れる生き物”

 
 
現状維持バイアスが働き、
改革には二の足を踏むものなのです。

 
 
つまり、

 
 
”いい意味で、最初からうまくいかないことを理解しておくこと”

 
 
これが、とても大切なのです。

 
「そんな当たり前のことを…」

 
もしかしたら、

 
そう思うかもしれませんが、
自分のこととなると、楽観的に考えてしまうのが人間でもあります。

 
 
ちょっとうまくいかないと、

 
「やっぱりや~めた」

 
諦めがちになる。

優れた戦略をつくればつくるほど、
その失望は大きくなるものなのです。

 
 
この失望感…、

 
 
とてもよく分かりますが、
それで諦めてはいけません。

 
 
なぜなら、

 
 
”社長がやろうとしていることは、正しい”

 
 
会社の将来を考え、

世の中のことを考え、

社員への想いを込めて

動こうとしているからです。

 
 
「あきらめたら、そこで試合終了ですよ」

 
 
そんな名言もありますが、
継続はチカラ、続けることが重要なのです。

 
 
そのためにも、

 
 
”ひとりで闘わないこと”

 
 
少しずつ少しずつ、

仲間を増やしていけばいいのです。

 
 
そして、

 
 
その仲間を増やす道具のひとつが、
シンボリック経営®だと、私自身は考えています。

 
 
社長の頭の中は、
そのままでは社員には伝わりません。

 
文字言語化し、象徴化することで、
分かりやすく伝える。
これがとても重要なのです。

 
 
ということで、

 
 
改めて、

 
 
”あなたがやろうとしていることは、正しい”

 
 
しかしながら、

 
 
それがなかなか伝わらないのも事実。
良かれと思っても、弾が後ろから飛んでくることもあるのです。

 
 
「経営者はツラいよ…」

 
  
これを日々感じていますが、
だからこそのやりがいもあります。

一緒に頑張っていきましょう!!!
 

 
 
 
 

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