「弾は後ろから飛んでくるは、本当ですね…」
やりきれない表情で話すO社長。
どうやら、
企業改革が思うようにいっていないようなのですが、
言葉とは裏腹に、
それほど落ち込んでいる様子はありません。
なぜなら、
”こうなることは想定内”
織り込み済みだからです。
O社長の会社では、
ここ数年、売上が減少していました。
もちろん、
コロナの影響もあったのですが、
それだけではありません。
コロナ前から
その兆候は少なからずあったのです。
しかしながら、
そこから目を背け、
楽な道を選んできてしまったO社長。
世の中には、
時間が薬になることもありますが、
時間を置けば置くほど…、
悪化することもあります。
O社長の会社の問題は、
まさに後者。
売上は年々下がり、
これまで目を背けていたO社長も、
直視せざるを得ない状況に陥りました。
「このままではいけない! 会社が潰れる!」
一念発起して
シンボリック経営®という改革をスタートさせたのです。
シンボリック経営®をスタートさせるにあたり、
私は次のことを、O社長に言っていました。
「O社長が持っている危機感は、社員にはなかなか伝わらない」
「何かを変えようとすれば、反対したり、辞める社員が出てくる」
「一見、協力的に見える社員が、変化を恐れ、改革を骨抜きすることがある」
簡単に言えば、
”弾は後ろから飛んでくる”
前面の敵よりも、
味方だと思っていた後方から飛んでくるわけです。
これを理解しているのと、
理解していないのとでは、
大きな差が生まれます。
多くの社長は、
「自分がやろうとしていることは、社員にとってもいいことだ!」
そんな思い込みがあります。
だから、
協力してくれない社員がいたり、
辞めたりする社員が出てくると、
ひどくメンタルをやられてしまうのです。
「みんなのためを思っているのに…、なぜだ…」
しかしながら、
”人間は、変化を恐れる生き物”
現状維持バイアスが働き、
改革には二の足を踏むものなのです。
つまり、
”いい意味で、最初からうまくいかないことを理解しておくこと”
これが、とても大切なのです。
「そんな当たり前のことを…」
もしかしたら、
そう思うかもしれませんが、
自分のこととなると、楽観的に考えてしまうのが人間でもあります。
ちょっとうまくいかないと、
「やっぱりや~めた」
諦めがちになる。
優れた戦略をつくればつくるほど、
その失望は大きくなるものなのです。
この失望感…、
とてもよく分かりますが、
それで諦めてはいけません。
なぜなら、
”社長がやろうとしていることは、正しい”
会社の将来を考え、
世の中のことを考え、
社員への想いを込めて
動こうとしているからです。
「あきらめたら、そこで試合終了ですよ」
そんな名言もありますが、
継続はチカラ、続けることが重要なのです。
そのためにも、
”ひとりで闘わないこと”
少しずつ少しずつ、
仲間を増やしていけばいいのです。
そして、
その仲間を増やす道具のひとつが、
シンボリック経営®だと、私自身は考えています。
社長の頭の中は、
そのままでは社員には伝わりません。
文字言語化し、象徴化することで、
分かりやすく伝える。
これがとても重要なのです。
ということで、
改めて、
”あなたがやろうとしていることは、正しい”
しかしながら、
それがなかなか伝わらないのも事実。
良かれと思っても、弾が後ろから飛んでくることもあるのです。
「経営者はツラいよ…」
これを日々感じていますが、
だからこそのやりがいもあります。
一緒に頑張っていきましょう!!!
✅メルマガでしか書けないこともあります。
✅登録は無料、ノーリスクです! 下記をクリック!