112通目:正しい権限移譲をすること。

 

「遊んでいるように見えるみたいで…」
そう苦笑いをするM社長。

 
何の話かというと、

 
”経営者の仕事について”

 
経営者には、

経営者にしかできない、

経営という独立した仕事があります。

 
 
それが、

 
1.企業の方向付け

2.資源の最適配分

3.人を動かす

 
この3つです。

 
 
そして、

 
この3つを行うためには、
どうしても必要なものがあります。

 
それは、

 
”考える時間”

 
です。

 
 
特に、

 
1の企業の方向付け、

 
つまり、

 
何をやるか、何をやめるか、

 
これを間違えたら、
企業は大きく傾きます。
場合によっては、倒産もあり得ます。

  
 
その重要な決断をするためには、

 
情報のインプット、

情報の分析、

 
そして、

 
頭でっかちにならないように、
いろいろな人の意見を聞いて、衆知を集める。

 
そのうえで、

最終的には、経営者の責任において、決断する。
この決断が、企業の命運を握るのです。

 
 
つまり、

 
”質の高い決断を、どれぐらいできるか…?”

 
これが、経営者の価値といっても、
過言ではありません。

 
そのためにも、

考える時間が、絶対的に必要なのです。

 
 

では、

どのように時間をつくるのか…?

 
それが、

 
”権限移譲”

 
ピーター・ドラッカーは、
こう言っています。

 
「自らが行うべき仕事に取り組むために、
他の人にできることを任せることは、
成果を上げるうえで必要なことである」

 
簡単に言えば、

 
”部下にできる仕事は、部下に任せる”

 
ということ。

 
 
”部下の仕事に逃げ込むな!”

 
こんな言葉もありますが、

部下の仕事を完璧にこなしただけで、
仕事ができると勘違いしていてはいけないのです。

 
 
”経営者であれば、経営者にしかできない仕事をする”

 
この当たり前のことが出来ているか否かが、
企業の成長に大きく影響していることは、
間違いないでしょう。

 
 
しかし…、

 
このことは、

一般の社員には、なかなか伝わりづらい部分です。

 
”実務で忙しくしている = 仕事をしている”

 
どうしても、
この感覚が強いので、
パソコンの前で、目をつむって考え込んだりしていると…、

 
「暇そうでいいよね…」

 
そんな誤解を生んでしまうのです。

 
そうならないようにするためには、

  
”自らの仕事、自分にしかできない仕事に集中する組織風土”

 
これをつくるしかありません。

 
 
会社の経営理念・ビジョン・ミッション、

これらの基本的な方向性をしっかりと理解し、
それぞれの仕事を尊重し、協力できる組織体制をつくる。

そのために、シンボリック経営®があります。

 
 
カタチ・言葉・ストーリー・シンプル化、

企業を象徴する【シンボリック】に変えることで、
経営者の考えを浸透させていきます。

 
 
ということで、

 
あなたは、

考える時間の確保ができていますか…?

 
さらには、

質の高い決断ができていますか…?

 
 
あなたの抱えている仕事を見直して、
部下に任せられるものは、部下に任せましょう。

 
そして、

 
任せられた部下も、

 
「仕事を押し付けられた!」

 
そんなネガティブなイメージを持たない組織をつくっていきましょう。 

 
 
 
 

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