「決算賞与をどうしようか・・・、ちょっと迷ってます・・・」
コロナによる落ち込みから業績が戻り、
黒字回復を果たしたA社長。
黒字回復はしたものの、
V字回復・・・とまではいかない状況であること。
そして、
まだまだ先行きが不安なこともあり、
キャッシュに敏感になっているようです。
”最後に頼れるのはキャッシュだけ”
”会社は赤字で倒産するのではなく、キャッシュがなくなったときに倒産する”
これらを肌で感じたコロナの3年間は、
A社長のキャッシュに対する意識に
変化をもたらしたようです。
しかしながら、
今回の黒字回復は、
社員たちの頑張りがあってこそ。
A社長は、そのこともよく分かっています。
その苦悩が、
冒頭の言葉に現れているわけです。
この問題は、
本当に難しい問題ですよね・・・。
みなさまにも、
心当たりがあることと思います。
もちろん、私にもあります。
経営者の仕事のひとつは、
”社員に幸せを与えること”
これは間違いありません。
そして、
その幸せには2つあります。
ひとつは、”働きがい”
イヤイヤ仕事に来る・・・そんな状況であれば、
お互いにとって不幸です。
人生のほとんどの時間は、
仕事に費やされているといっても過言ではありません。
つまり、
仕事で幸せを感じられるか否かが、
その人の人生に大きな影響を与えるわけです。
そして、
もうひとつの幸せが、”経済的幸せ”
生きていくためにはお金が絶対に必要で、
お金があれば便利。
人生の選択肢も増えます。
では、
どれぐらい払えばいいのか・・・?
答えはひとつではありませんが、
経営コンサルタントの一倉定さんの考えが
参考になるかと思います。
それは、
”同地域の賃金モデルより、10%高い給料を支払う”
というもの。
もちろん、
労働分配率(粗利に対する人件費の割合)の問題もあり、
実際には難しい場合もあるかと思いますが、
10%高い給料は、社員の誇りも守られ、
働きがいにもつながるでしょう。
”人は元を取ろうとする生き物”
安い給料で済めば、
企業のコストは、確かに抑えられます。
その代わり、
良い仕事や生産性の向上などは期待できない。
まだまだなくならないバイトテロも
ある意味では、安い給料の反動とも言えます。
給料だけでなく、
外注先を安く買い叩く・・・なんて人もいますが、
”人は元を取ろうとする生き物”
これを忘れてはいけません。
安く買い叩かれた仕事に
真剣に取り組む人は・・・なかなかいません。
ということで、
経営者の辛さがよく分かる
今回のエピソードでしたが、
大切なことは、
”あなた自身が成し遂げたいことは何ですか?”
これをしっかりと考え、
そのために必要な行動を取ること。
短期的な行動が、
長期的には正解とは限りません。
冒頭のA社長も、
長期的な視点を持って、
悩み、考えていますが、
最終的には正しい結論をすることでしょう。
なぜなら、
シンボリック経営®で
会社としての大きな方向性を決めているからです。
やったことも、
やろうと思っていて、やらなかったことも、
結果となって、すべて自分に返ってきます。
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