81通目:あなたの社員は、どんな顔で出社していますか?

 

「鍛え方を示してあげないといけませんね」
あるお客さまのコンサルにおいて、
話題になったテーマです。

 
経営学者のピーター・ドラッカーは、
マネジメントの役割には、
次の3つがあると言っています。

 
1.特有の目的と使命を果たす。

2.働く人を活かし、成果を上げる。

3.社会問題に貢献する。

 
これらを実現するためには、
経営者のチカラはもちろんですが、
社員のチカラが必要です。

 
そのときに大切なことは、

”仕事が面白い、楽しいと思えること”

イヤイヤ仕事に来ているようだったら
マネジメントの役割など、
実現するはずもありませんよね。

 
では、

どうしたら、

仕事が面白い、楽しいと思えるのか・・・?

 
答えはひとつではありませんが、
確実に言えることは、

”周りに比べて、仕事が出来るようになること”

仕事が出来るようになれば、
楽しくなる、面白くなるのは
至極当然の話ですよね。

 
そのためにも、

冒頭の会社では、

”スキルの鍛え方”

これを示していきたい・・・ということになったのです。

 
ですが、

問題がありました。

 
例えば、

コーヒーショップであれば、

”コーヒーを売って生計を立てている”

何を売っているかが明確です。

 
売っているものが明確であれば、
お客さまに与えるべき付加価値も明確ということ。

つまり、

鍛え方のポイントも分かりやすいわけです。

 
コーヒーをつくっている社員は、
より美味しく、よりスピーディーに。

 
レジ係など、
コーヒーをつくっていない社員は、
笑顔での接客や、清潔な空間をつくることで
付加価値を上げる。

 
しかしながら、

冒頭の会社の場合、

”何を売っているのか?”

仕事の性質上、
これが、少々難しかったのです。

  
そこで、

改めて、

”何を売っているのか?”

これを考え直すことから始めました。

  
ドラッカーで言うところの、

”事業の定義を決める”

というやつです。

  
ドラッカーは、

「分かり切った答えが、正しいことはほどんどない」

と言っています。

  
「自分は何屋さんであるか・・・」

これは簡単そうで、意外と難しいのです。

  
ということで、

事業の定義を見直し、
特有の使命を果たすためには
社員たちは、どこを、どう鍛えればいいのか・・・?

  
特有の使命・・・、

要するに、

”あなたの会社でしか出来ないこと”

言葉でいうのは簡単ですが、
難しいですよね。

  
しかしながら、

これらを明確にすることで、
事業は確実に伸びていきます。

  
とはいえ、

「分かっちゃいるけど・・・」

ということのひとつで、
明確にしていない会社が多いのも事実です。

  
あなたの会社の社員は、
どこを鍛えれば、仕事が出来るようになるかを分かっていますか?

  
離職率が高い場合には、
この点を見直すこともひとつ。

仕事が面白い、楽しいと思えることは、
本当に重要なことなのです。 

社員の顔を、よ~く観察してみてください。
 
  
  

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中小企業の経営コンサルティング・経営戦略のシンボリック経営研究所
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