150通目:極論すれば、好きか、嫌いか。

 
”桐一葉落ちて天下の秋を知る”
 
桐の葉一枚落ちたのを見て、

 
 
「もうすぐ秋が来て、やがて冬が来る。
そろそろ冬支度を始めなきゃ…」

 
 
つまり、
 
 
わずかな前兆を見て、
後に起きることを予知することのたとえですね。

 
大雪が降って、
ようやく冬になったことを理解するのでは、
当然ながら、冬支度は間に合いません。

 
わずかな変化を察知して、
早めに動く。

 
現実には、
これから暑い夏がやって来るわけですが、

企業経営において、
この言葉は、とても重要なことですよね。

 
 
たとえば、経済。
 
 
言うまでもなく、
経済は毎日変動しています。

 
最近では、
トランプ関税で、”激変”していますが、

わずかな変化、前兆を察知できるかどうかが、
企業の命運を左右することもあります。

 
新聞を読んだり、ニュースを見たり、
いろいろな人の話を聞くなど、
わずかな前兆を察知する努力が必要です。

 
 
あるいは、人事。

 
せっかく雇った社員が辞めてしまう。
これも、ある日突然

 
「辞めます…」
 
ではなく、

何らかの前兆があったはずなんですよね。

 
そのわずかな前兆に気づくことができれば、
すぐにケア、フォローすることで、
辞めることを防げたかもしれません。 

 
 
ということで、

 
 
わずかな変化・前兆を察知することが
企業経営においては、とても重要です。

 
では、

わずかな変化・前兆を察知するには
どうすればいいのでしょうか?

 
 
この答えはひとつではありませんが、
まず言えるのは、

 
”わずかな変化・前兆を察知しようと思うこと”

 
です。

 
何事もそうですが、
まず最初に思わないことには、話が始まりません。

 
 
いわゆる、

 
 
”カラーバス効果”

 
 
です。

 
カラーバス効果というのは、
簡単にいうと、

 
”意識している情報は、目に入ってくる”

 
ということですよね。

 
 
たとえば、

朝のTV番組の占いで、

 
「今日のラッキーカラーはオレンジです!」

 
なんて言われると、
オレンジのものが目に入ってきたりしますよね。

 
普段気にしていないものでも、

 
「あ、これもオレンジだったんだ!」

 
なんて、改めて気づくこともあります。

 
 
これと同じで、

まずは、

 
「わずかな変化・前兆を察知するぞ!」

 
そう思うことで、
思わないよりは、目に入ってきやすくなるのです。

 
 
あとは、

昔からいわれている、

 
”同じ釜の飯を食う”

 
ということ。

 
 
意識の共有のためには、
お互いを良く知ることが不可欠です。

 
最近では、

仕事以外でのコミュニケーションを取るのが
難しい時代になりましたが、

新年会や忘年会、暑気払い、
あるいは社員旅行などで
意識の共有を深める機会をつくることです。

 
「そういったイベント事はちょっと…」

  
そんな社員もいるかもしれませんが、
それは、イベントがイヤなのではなく、

 
”会社がイヤ”

 
もっといえば、嫌いの可能性もあります。

  
  
その原因は会社ごとに様々かと思いますが、
ひとつ確実にいえることは、
 
 
”働きがいがないこと”
 
  
・誰かに喜ばれている。

・経済的にも満足。

・平等に扱われている。

・社長の私利私欲に使われていない。

 
これらを実感できなければ、
会社のことがイヤ、嫌いになっていくのです。

 
 
ということで、
 
 
 
あなたの周りにも、
わずかな変化・前兆は、確実に起きています。

 
まずは、
 
”察知しようと思うことから”

 
そして、

 
”意識の共有”

 
最終的には、
 
 
”会社を好きになってもらうこと”
 
 
もちろん簡単ではありませんが、
私たちが目指している、

 
”長く続く成功、長く愛される会社”

 
これには、必要なことなのです。

 
 
 
 

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