68通目:聞くか、聞かないか、ただそれだけだ。

 
「やるべきことが多くて…、ちょっと困っています…」
シンボリック経営®の導入を始めたO社長。
シンボリック経営®では、現状分析から始めていきますが、
その過程で、いくつもの課題が見つかったようです。

 
O社長は言います。

「うちの会社は、まだまだですね…」

真面目であればあるほど…、

足りないものに目がいってしまうものです。

 
O社長に話を聞いてみると、
冒頭のやるべきことのほとんどが、
弱点補強でした。

もちろん、
弱い点を補うことは悪いことではありません。

 
しかしながら、

”時間は有限”

時間だけでなく、
あらゆる経営資源は有限なのです。

 
たとえば、

売上好調のA支店と、
不調のB支店があったとします。

 
このとき…、

不調のB支店のテコ入れを考える人が多いと思うのですが、

そうではなく、

好調のA支店を、更に伸ばすことを考える。
 
もちろん、
置かれている会社の状況により
答えは変わりますが、
弱点を補強して、普通レベルにするよりも、
強いところを強化して、さらに強くする。

全体で普通レベルになるよりも、
ある部分で突出する。

企業経営では、
これがとても重要なことだと思うのです。

 
”毒にも薬にもならぬ”

あってもなくてもいい存在になってしまっては
ダメなのです。

 
そのためには、

”自社の強みは何なのか?”

強みの点検を定期的に行い、

”その強みを、どう強化していけばいいのか?”

これを経営戦略に落とし込み、実行することです。

 
ところで…、

「あなたの会社の強みは何ですか?」

分かっているようで、分かっていないのが
自社の強みでもあります。
自社を客観的に見ることは、簡単ではありません。

 
中には、
ひとりよがりの自社の強みで
間違った経営戦略を採っている経営者もいますが、
経営戦略自体が間違っていれば、
当然ながら、
経営自体が間違った方向に進んでいきます。

 
自社の強みを正しく認識することは
会社の方向性に大きく影響するのです。

 
では、

どうすれば自社の強みを正しく認識できるのか?

 
そのひとつの方法が、

”お客さまに聞いてみる”

当たり前のことかもしれませんが、
あなたの会社では、実際にお客さまに聞いていますか?

 
「どうして、私どもの商品・サービスをご購入頂いているのでしょうか?」

そうすると…、

「えっ!そんなことなの…」

思っていたこととは違う回答が返ってきて、
驚くことがあるはずです。

こちらが思っている強みと、お客さまが感じている強みは、
必ずしもイコールではありません。

”ひとりよがりの自社の強みは、戦略自体を狂わせる”

このことを忘れてはいけません。

 
そして、

もうひとつ大切なことがあります。

 
それが、

”自分自身が、最も厳しいお客さまの目を持つ”

ということ。

 
更に言えば、

”自社のこだわり部分を、最も厳しいお客さまの目を持って見る”

なぜなら、

自社のこだわっている部分にこそ、強さが現れているはずだからです。

お客さまの目で、それも、最も厳しいお客さまの目で、
自社の商品・サービスを見ることが出来れば、
自社の強みを正しく認識できるはずだからです。

 
とはいえ、

これも、言うの簡単、実行するのは難しい。

なぜなら、

人間には、”バイアス”
”思い込み”で物事を見てしまう傾向があるからです。

特に、自分が開発した商品・サービスとなると…、

先入観を持たずに見ることが難しくなります。

難しさを感じたら、お客さまに聞いてみること。
聞くのはコワいことでもありますが、目を背けてはいけません。

 
ということで、

経営戦略の要は、”強みの点検と、更なる強化”

限りある経営資源を、どこに、どう投入するべきか?

 
まずは、
あなたの会社の強みを
正しく認識することから始めましょう。
 

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