30通目:本気の大義名分を持った企業は、長く愛される企業に変化する。

 
「あぁ…、やっちゃったね…」
経営者仲間とのランチミーティングで、
思わず、こんな言葉が出てしまいました。

 
F社長の友人の会社の話ですが、

どうやら、

いま流行りの、”SDGs(持続可能な開発目標)”を使って、
ビジネス展開しているらしいのです。

 
「えっ、いいじゃないですか! 何が問題あるの?」

そう思った方もいるかもしれませんね。

なぜなら、

SDGsとは、
極々簡単に言えば、

”世の中を良くすること”

身近なところでは、レジ袋の有料化。
有料化にすることで、
脱プラスチックを図る狙いのSDGsがあります。

 
有料化でレジ袋の使用が減れば、製造量が減る。
製造量が減れば、製造に伴う原油が削減され、
焼却時のCO2も削減できる。

結果として、
エネルギー問題と、環境問題の改善ができるわけです。

 
ほかにも、

・貧困をなくす

・質の高い教育の提供

・すべての人に健康と福祉の確保

・働きがいと経済成長

などなど、

いろいろなテーマで
SDGsが掲げられていますが、
これらをビジネスにして儲かるのであれば、”一石二鳥”

世の中も良くなり、会社も良くなる。
F社長の友人は、何も間違っていません。

 
しかし…、

F社長の友人には、
ある問題があったのです。

それが、

”SDGsを単なる道具にしている”

ということ。

 
本音を言えば、

「SDGsなんてどうでもいい!」

ただ単純に、
儲かりそうだからやっているのです。

 
お客さまというのは、
その企業の利益に、何の興味もありません。

「この会社を儲けさせるために、あれを買おう!」

そんな人は、ほとんどいないでしょう。

 
お客さまは、
企業の利益よりも、”大義名分”

どんな想いで、どんな考えでビジネスを行っているのか?
これに共感を覚えるのです。

 
当たり前の話ですが、

”お客さまは、お客さまのことを好きな会社を、好きになります”

お客さまのため、ひいては、世の中のためになる。
そんな大義名分を持っている会社には、
多くのファンがつくことは、至極当然なわけです。

 
しかしながら、

F社長の友人の掲げた大義名分は、”単なるポーズ”
テクニックでつくっただけの、”中身のないハリボテ”

世の中に受け入れられやすい、
聞こえのいいSDGsを急に振りかざしても、

”そこには怪しさしかない”

途端に胡散臭くなるのです。

 
つまり、
SDGsをビジネスに使うのはいい。

問題なのは、その使い方。

「儲かりそうだな…」

そんな軽い気持ちで手を出すと火傷する…、
大義名分は、諸刃の剣なのです。

 
とはいえ、

SDGsが
ビジネスチャンスであることに
間違いはありません。

 
なぜなら、

社会の公器である企業にとって、
SDGsは、
無視できないテーマになっているからです。

 
企業によっては、
SDGs活動に、
予算がつけられているところもあるでしょう。

 
予算がつけられているということは、

”お金を払う用意がある”

ということ。

「これをやれば、SDGsになります。
企業イメージを上げられますよ!」

きっと、
こんなセールストークが、
世の中には溢れていることでしょう…。

 
ということで、

企業にとって、大義名分はとても重要です。

特に、長く愛される企業になるためには
大義名分を持つことは必須なのです。

そのときに、

”テクニックだけの大義名分は厳禁!”

思ってもいないことを掲げると、
胡散臭さだけが残り、
お客さまの支持は得られないでしょう。

 
本気の大義名分を掲げ、”結果として儲かる”

儲かるためだけの大義名分を掲げると、
打ち上げ花火のような、
パッと上がって、パッと散る…、
短命で終わってしまいます。

「短命でも、一時たくさん儲かればいい!」
そんな人もいるかもしれませんが、
私たちが目指しているのは、
長く続く成功です。

     
そのためには、本気の大義名分をつくる。

シンボリック経営®では、
本気の大義名分の要素も、
取り入れていきます。
 
本気の大義名分を具現化したシンボルが、
社員の誇りとなり、働きがいを高め、
長く愛される企業へと導く。

私はそう確信しています。
 

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