130通目:存在が許される条件。

 

「社会保険に加入しろって通知が、また届きましたよ~」

経営者仲間と雑談していると、
周りから、こんな言葉が聞こえてきました。

 
  
どうやら、

 
 
この言葉の主は、
加入義務があるにもかかわらず、
加入していないようなのです。

 
 
確かに、

 
 
社会保険に加入すると、
企業にとっては、負担が増えますよね。

 
 
だからといって、

 
加入しないというのは、いかがなものか…?

 
そしてなにより、

 
その会社の社員たちは、いったいどうしているのか…?

 
 
きっと、

 
 
この言葉の主に、
いろいろと搾取されているんだろうな…、

 
 
もちろん、

 
 
真実は分かりませんが、
そんな妄想が、
頭の中を駆け巡りました。

 
 
その昔、

 
 
修行していた会社のクライアントで
社会保険や税金を滞納しているところがありました。

 
 
もちろん、

 
 
借入金も多額にあり、
社員たちの給料は遅配気味。

 
 
そんな中、

 
 
何気なくテレビのバラエティ番組を観ていると…、

 
 
その会社の社長が、
サーフィンもプロ級!二足の草鞋…的な企画で
出ていました!

 
 
二足の草鞋生活について、
陽気に話す社長。

 
「これを観たら、社員たちは怒るだろうな…」

 
そう思っていたら、
しばらくして、
その会社は倒産しました。

 
  
「社長のサーフィンのために働いていると思ったら、阿保らしくて働けない」

 
 
社員たちから預かっている税金や社会保険料を納めずに、
それが社長の遊ぶカネに回っていると思ったら、
それは働けませんよね。

 
 
社員たちが働きがいをなくしたら、
会社は一気に終わりに近づくのです。

 
 
ちょっと話は逸れましたが、
冒頭の話に戻りましょう。

 
 
みなさんご存じの通り、

 
 
一定の要件を満たした会社は、
社会保険への加入が、
法律で義務付けられています。

 
ピーター・ドラッカーは、こう言っています。

 
 
「法律は、社会の人たちが、平和に暮らすための最低限のルール」

 
「最低限のルールすら守れない企業は、存在を許されない」

 
 
昨年発覚したビッグモーター問題然り、

 
企業の不正はなかなか無くなりませんが、
法律を守らなければ、その存在さえ許されない。

  
 
「自分だけが儲かればいい。そのためなら、何をやっても構わない」

 
 
そんな思考では、
遅かれ早かれ、社長も会社も終わるということですよね。

 
 
企業の大きな不祥事に比べたら、
社会保険未加入というのは、
もしかしたら、
そんなに大きな問題ではないのかもしれません。

 
 
冒頭の経営者も、

 
 
「不正をやっている会社はたくさんある。これぐらい別にいいだろう」

 
 
そう思っているのかもしれませんが、
個が集まっての世の中です。

 
個、一つひとつがどうするかで、
世の中は変わる。

 
至極当然の話ではありますが、

”言うは易し”

実行するためには、
一人ひとりの覚悟が求められます。

 
 
また、

 
 
”人間は、元を取ろうとする生き物”

これも忘れてはいけないことです。

 
 
社会保険にも入らず
搾取されていると感じたら、
社員たちは、適当に仕事をすることになるでしょう。

 
その一瞬は、お金が浮くかもしれませんが、
結果的に、大きな代償を払うことになるのです。

 
 
ということで、

 
 
”最低限のルールすら守れない企業は、存在を許されない”

 
 
まずは、

 
 
経営者である、あなた自身が、率先して守ることです。

 
経営者が守らなければ、
右へならえで、
社員たちも守らなくなります。

 
 
つまり、

 
 
”社風をつくるのは、経営者である、あなた!”

 
お互いに、気を引き締めていきましょう!

 
 
 
 

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