131通目:組織力を上げる方法。

 
「あ、私もその失敗したことあります」

あるクライアント訪問中に、
社員同士の会話が耳に入ってきました。

 
 
何気ない会話でしたが、
放っておけない会話です。

 
 
社長に断りを入れ、
その会話に入って詳細を聞いてみると、
それは、あるお客さまの対応についてでした。

 
 
そのお客さまは、

年配の方らしく、基本的には、”アナログ”

 
メールは使えるものの、
頻繁にチェックしないようなのです。

 
 
以前も、

 
 
メールで連絡していたことから
安心していたところ…、

 
 
「まだ出来ないのか!」

 
 
そんなお叱りの電話が入ったことがあったそうです。

 
 
それ以来、

 
 
冒頭の社員は、

 
「メールしたので、ご確認ください」

 
電話で一報を入れるようにしたとのこと。

 
 
まぁ…、

 
 
そもそも論として、

ビジネスでメールを使っているのであれば、
頻繁にチェックすべき。

見ない方が悪い…という考え方もありますが、
これでは何の解決策にもなりませんよね。

 
 
電話で一報を入れるというのが、建設的な対応。

冒頭の社員の対応は、
素晴らしかったわけです。

 
 
ですが…、

 
 
もう一歩踏み込んでいれば、
さらに素晴らしかった。

 
 
それは、

 
言うまでもなく、

 
 
”共有すること”

 
 
「このお客さまにメールで連絡した際には、
その旨、電話で一報を入れてください」

 
 
この情報共有が出来ていれば、
同じミスはしないで済んだはずです。

 
 
これは、

 
 
共有しなかった社員が悪いのではなく、

 
 
”共有する仕組みが無かったことが悪い”

 
 
共有する仕組みを持つことは、
組織力アップに間違いなくつながります。

 
 
共有する内容は、

 
 
ミスの共有(トラブル回避)はもちろん、

 
社長の考え、

会社の方向性、

現状の数字、

 
さらには、

 
アイデアや気づきといったことまで共有すると良いでしょう。

 
 
この共有について、

清酒メーカーの月桂冠では、
とても興味深い取り組みをしています。

 
 
それが…、

 
 
”注意帳”

 
 
です。

 
注意帳というのは、
日常の気づきを書き留めた、
すべての社員が確認できる共有ノートです。

 
 
月桂冠では、

あるインタビューで、
注意帳のことを、次のように答えています。

 
 
「仕事に携わる者たちが、
コツコツと小さな思考を繰り返し、
失敗・教訓・修正・再調整を経て、成功に近づいていく。
そうした共有の文化が脈々と受け継がれてきたことによって、当社の今がある」 

 
 
注意帳による共有。
共有の積み重ねが、成功のカギを握っているということですよね。

 
 
私たちは、

仕事でも、日常生活でも、
多くの気づきを得ているはずですが、
ほとんどはスルーしているのが現状だと思います。

 

「いいこと思いついたっ!」

 
で終わってしまっている…。

 
 
しかし、

 
 
もしかしたら、

 
 
その小さな気づきは、
大きな財産になるものかもしれません。

 
 
いまは、

LINEなどの、手軽で便利なツールがあります。

 
 
”共有のためのLINEグループをつくる”

 
 
共有の仕組み化は、
やろうと思えば、すぐにでも始められる環境が身近にあります。

 
あとは、

 
やるか、やらないか…です。

 
 
ということで、

 
 
”共有すること”

 
 
共有することが、
会社の文化にまでなれば、
その会社の業績は確実にアップすることでしょう。

 
 
さて、

 
 
あなたの会社には、
共有する仕組みがありますか…?

 
 
シンボリック経営®では、
共有する仕組みをつくり、
長く続く成功、長く愛される会社をつくっていきます。

 
 
 
 

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