「分かっちゃいるんだけどね・・・」
友人の経営者がポツリ。
何の話かと言うと、
経営者としての時間の使い方についてです。
私は、友人に常々言ってしました。
「そろそろ、秘書を雇った方がいいよ」
正確に言えば、
”秘書的な仕事をしてくれる人”
秘書というカタチに拘らず、
仕事をサポートしてくれる人材の雇用を勧めていました。
この友人は、
出張時の様々な手配から、
請求書作成、銀行振り込みなど、
”経営者でなくても出来ること”
これに多くの時間を割いていました。
スタッフを抱えてはいるものの、
「みんな一杯一杯だから・・・」
遠慮してなのか・・・、
仕事を振れずにいたのです。
それだけではなく、
もっと突っ込んで話を聞いてみると、
こんな言葉が出てきたのです。
「雑用を頼んでいるようで、悪い気がして・・・」
まぁ、
気持ちは分からなくもないですが・・・、
しかし、
この考え方だと、
間違った方向に、経営が進む可能性が高い。
友人本人も、
このままではいけないと思っていることが、
冒頭の言葉に現れていました。
私は言います。
「大切なことは、
経営者としてのパフォーマンスを最高にするためには
どうすればいいのかを考えること」
「経営者には、経営者にしか出来ない仕事があり、
部下には、部下としての役割がある」
「それぞれの立場で、それぞれが会社に貢献する。
その意識を持てる組織をつくること」
「雑用であっても、
それがなければ会社は成り立たない。
それもひとつの立派な仕事であり、
堂々と頼むべき」
つまり、
それぞれの役割に専念することが
とても重要ということです。
経営者であれば、
経営者にしか出来ない仕事に専念する。
具体的には、
1.企業の方向付け
2.資源の最適配分
3.人を動かす
これに専念し、
経営者としての最高のパフォーマンスを出すこと。
その代わりに、
それ以外の仕事は
部下にお願いするのです。
それが結果的に、
会社のためになり、
部下のためにもなるわけです。
「こんなこと頼んだら、悪いかな・・・」
嫌われないための、
ご機嫌伺いのようなことをしてはいけません。
また、
自分が楽したいから・・・、
そんな理由で仕事を振ってもいけません。
経営者が思っている以上に、
部下は、あなたのことを見ています。
嘘は見透かされますよ・・・。
そして、
もうひとつ大切なことは、
この友人とは
真逆のことをやること。
どういうことかというと、
部下に、経営者の仕事をさせることです。
経営者の仕事に限らず、
課長に部長の仕事、
係長に課長の仕事、
一般社員に係長の仕事、
など、
支払っている給料以上の仕事をさせることです。
経営コンサルタントの一倉定さんは言います。
「”一人一人が経営者”
私はこういう言葉がきらいである。
このようなことを社員に要求する方が間違っているからである。
いったい社員にいくらの給料を与えているのか、と問いたい。
ろくな給料も出さずに、経営者の姿勢を要求するとは何事であるか。
こういうのを搾取型社長という」
かなり厳しい言葉ですが、
その通りだと思います。
経営者の考えを知ってもらうことは大切ですが、
経営者の仕事そのものを社員に求めるのは
虫が良すぎるということでしょう。
ということで、
あなたの会社では、
それぞれの立場で、
それぞれが会社に貢献する、
そんな組織になっていますか・・・?
そのためのひとつは、
”自分自身の仕事が、何に、どう役に立っているかを知ること”
シンボリック経営®では、
会社が進むべき方向性などを
象徴として可視化することで、それらを理解し、
最高のパフォーマンスを引き出せる組織にしていきます。
あなたの会社では、
どのようにして伝えていきますか・・・?
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