97通目:経営者は、ケチであるべき。

 
「いや~、危なかった! 決算、なんとか間に合いましたよ」
ある経営者の集まりで、そう話すS社長。

 
私は、その話を聞いていて、
心の中で、こう思いました。

 
「S社長・・・、毎年同じ話をしているな・・・」

 
聞くところによると、

S社長の会社は、
昨年の税務調査でも、痛い目に遭っているようなのです。

 
昨年の税務調査”でも”、

 
そうなのです。

痛い目に遭うのは、
これが初めてではないのです。

 
直近の調査では、

数百万円の追徴課税をされたとの噂も耳にしたのですが、

今回もギリギリの決算申告のようなので、

中身の精査がどれだけ出来ているのか・・・?

 
他人事ながら、心配になります・・・。

 
税務調査で、

何度も追徴課税されていると、

言うまでもなく、

”税務署のお得意さま”

になってしまいます。

 
税務調査官は、

分かりやすい言えば、
企業におけるセールスパーソンと同じ。

売れそうなところに訪問するのは
至極当然な流れですよね。

 
ということで、

 
いろいろな経営者を見てきて思うことは、

”明るく、元気”

これが、

うまくいっている経営者の特徴のひとつだということ。

エネルギーを感じますよね。

 
もちろん、

裏では苦悩もあります。

しかし、

苦悩を苦悩で終わらせない。

  
たとえ痛い目に遭ったとしても、

「そこから何かを掴んでやる!」

そんな気概を感じるものです。

 
対して、

 
同じ、

”明るく、元気”でも、

これに、

”大雑把で、見栄っ張り”

 
これが付くと、

途端に、

うまくいかない経営者になってしまいます。

 
中には、
 
大雑把を、豪快と勘違いしている経営者もいますが、

 
”豪快と緻密さはセット”
 
 
豪快にするためには、

その前の緻密さが必要なのです。

 
細かい話で言えば、

先日、クライアントであるI社長と、
こんな話で意気投合しました。

 
何の話かと言うと・・・、

 
”電気”

  
オフィスに行くと、

1人しかいないのに、

 
”すべての電気を点けている”

そんな場面で出くわすと、
腹が立つ!

 
「何をケチ臭いことを・・・」

そう思う方もいるかもしれませんが、
これはとても大切なことだと思うのです。

 
残念ながら、

社員のほとんどは、

会社の水道光熱費を、

”タダ”

だと思っています。

 
水道光熱費だけでなく、
コピーとかもそうです。

 
カラーで刷る必要のないものをカラーで刷ったり、
両面でいいのに、片面で大量に刷ったり、

無駄な使い方をしがちなのです。

 
 
”経営者はケチであるべき”

 
いや、正確に言えば、

 
”無駄に厳しくあるべき”

 
事実として、

先程のI社長も、
使うべきところには、しっかりとお金を使います。

 
これが、

大雑把で気にしない経営者の元だと、
社員も大雑把になりがち。

 
そのうち、

公私混同、

延いては、

横領などの犯罪に発展してしまうことも
あるのです。

 
ということで、

 
シンボリック経営®では、
組織風土づくりも大切にしています。

 
そのために重要なことは、

 
”経営者”

 
経営者が手本を見せなければ、
社員はついてきません。

 
「まずはお前がやれよ!」

心の中でそう思われるだけです。

 
あなたは、

会社の中で、

”明るく、元気”

そんな存在になっていますか・・・?

 
間違っても、

”大雑把で、見栄っ張り”

これを付けてはいけませんよ! 

 
さて、

来年こそは・・・、

「しっかり決算やりましたよ!」

そんなS社長の言葉が聞けるといいなぁ・・・。

 
 
 
 

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