54通目:誰もが通る道、”慢心のあとのしっぺ返し”。  それを乗り越え飛躍するか、そのまま沈んでいくか。

 

「ここをどう乗り越えるか…」
お客さまとのコンサルティングの中で、
共通の知人である、ある経営者の話題になりました。

 
その経営者は、

コロナ禍の巣ごもり需要の波に乗り、
めきめき頭角を現しています。

 
一時は、会社をたたむか…、

そんな話もあったようですが、
見事なV字回復を成し遂げ、
いまも伸び続けています。

 
そんな経営者、
仮にA社長としておきますが、

ここのところ…、
羽振りがいいらしいのです。

 
高級外車に乗り、

高級ブランドを身に纏い、

あちこち出歩いているです。

 
勘違いしてほしくないのは、

高級外車を買うことも、

高級ブランドを買うことも、

あちこち出歩くことも、

決して、悪いことではありません。

 
一生懸命仕事をして、お金を稼ぐ。
その稼いだお金を使い、人生を楽しむ。

世の中の経済を回していくためにも
必要なことですよね。

 
問題なのは、

ちょっと調子が良くなった時に訪れる

”慢心”

業績も上がり、

お金も手に入り、

周りもチヤホヤしてくれる。

 
この状況で、

「調子に乗るな!」

という方が難しいですよね…。

 
自分だけは大丈夫!と思っていても、
知らず知らずのうちに陥っているのが
慢心なのです。

 
心当たりのある方…、

多いのはないでしょうか…?
もちろん、私もです…。

 
慢心がさらに進むと、
傲慢になる。

誰の意見も聞かないようになっていきます。

あるいは、

遊びに走る。
仕事そっちのけで、遊び回る。

 
それでも、

業績が上がっているうちは、まだいいのです。

内心ではいろいろ思いながらも、
周りはついてきます。

 
しかし…、

いつまでも未来永劫、
好調が続くということは難しい…。

いつか、どこかで、業績がおかしくなります。

 
そのときが、本当の勝負。
慢心・傲慢のツケが、嵐のようにやってきます。

 
社員は辞め、

取引先は離れ、

銀行は手のひらを返す。

 
まぁ、
 
そこまでのことはなくても、
苦境に立たされるのは間違いない。

そこから這い上がれるか否かが、
その後の経営者人生を決めるのです。

 
”慢心と傲慢”
  
ある意味では、
優れた経営者に成長するための、
誰もが通る道と言えるかもしれませんね。

 
A社長は、

いまのところ、
傲慢でもなく、仕事もしっかりとやっています。

落とし穴に落ちない例外の人物かもしれませんが…、
周りの私たちは、暖かく・厳しい目で見守っています。

 
ということで、

業績が好調になってきたときこそ、
気を引き締める。

言うのは簡単、実行するのは…、
かなり難しいことです。
誰もが、一度は痛い目にあうことでしょう。

 
大切なのは、その後。

その経験を活かし、
次につなげることが出来るかどうかが
重要なのです。

 
いまの私であれば、
A社長が、いま、やるべきことが分かります。

それは、新規事業の準備。
新規事業とまでいかなくても、次の展開の準備です。

 
A社長の会社は、

巣ごもり需要で業績を伸ばしたわけですが、
間もなく頭打ちとなるでしょう。

そのときに、慌てないためにも、
好調のいま、準備を始めることが大切です。

 
とはいえ、

これも、
言うのは簡単、実行するのは難しい。

いまは、
放っておいても現事業の仕事がバンバン入ってくるわけですから、
そこに力が集中してしまうのは、仕方がないことです。

 
そんな中でも調子に乗らず、

頭の片隅にでも、

「このまま続くはずがない。次の展開を考えなければ…」

これを置いておけるかどうかが
大切なことだと思います。

 
そのためにも必要なことは、
メンターを持つこと。

諫言してくる誰かがいることは、
本当に重要です。

 

それが社内にいれば一番ですが、
実際には、社長にモノを言うというのは
簡単なことではありません。

実際には、

”第三者で客観的に判断できる誰か”

になるでしょう。

 
そのときの条件は、

”あなた自身が、尊敬している人”

です。

言い方を変えれば、

”会うだけで、緊張する人”

言うまでもなく、

何を言うかも大切ですが、
誰が言うかも大切ですからね。 

   
ということで、

あなたが、
慢心を抑えるためにやっていることは何ですか?

「自分には関係ない!」
そう思わずに、誰もが通る道です。

お互いに気を付けていきましょう。

 

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