23通目:正しい戦略であっても、タイミングを間違えれば愚策になる。

 
「この間の雪は、ホント、ビックリしましたね。
あの日は、お客さま訪問があって、大変でしたよ。
それから…」

いつもとは違い、ちょっと長めの世間話をするF社長。
どこか…落ち着かない様子です。

 
しばらく話が止まらないF社長。

大縄跳びに入るタイミングを計るかのように、
F社長の様子を凝視する私…。

 
F社長の話が途切れた瞬間、

「ここだっ!」

そう言わんばかりに、会話に割り込みます。

「ところで、この間の宿題ですけど、どうなりましたか?」

 
そこから…、

F社長の口数が…急に少なくなりました。
どうやら、あまり進んでいないようです。

 
シンボリック経営研究所では、
コンサルティングの度に、宿題を出しています。

難しいものもあれば、
比較的簡単なものもありますが、
今回の宿題は、ちょっと難易度が高めでした。

  
ここで、
今回の宿題について、簡単に触れていきましょう。

 
当社が、
コンサルティングを通して目指すところは、

【利益3倍化・長く愛される100年企業をつくる】

ことです。

 
そのために、
社長の考えをシンボルに込め、
そのシンボルを中心とした組織をつくっていくわけですが、
シンボルを浸透させることは、容易なことではありません。

また、シンボルをつくっただけで、
長く愛される100年企業ができるわけではありません。
事業構造自体の変革が、絶対に必要なのです。

 
当社がいつも、
お客さまにお伝えしている言葉でいえば、

”企業の5年後を支えるのは新規事業、
10年後を支えるのはシンボリック!”

現在の事業を続けていくだけでは
長く愛される100年企業はつくれない。
新規事業の展開が不可欠なのです。

 
ということで、

今回の宿題は、新規事業の骨子を考えることでした。

 
「ところで、この間の宿題ですけど、どうなりましたか?」
私の問いかけに、申し訳なさそうに話すF社長。

「すみません…、
今日までに何とかしようと思っていたのですが、
お話しできる状態にありません…」

 
そう言いながらも、
いくつかの案を話してくれましたが、
F社長曰く、”決めきれない”
迷っていたのです。

 
そんなF社長に、私は言いました。

「F社長、確かに迷いますよね。よく分かります。
しかし、それでも決断しないと、何も始まりません。

意思決定をしている間にも、
外部環境の変化は確実に起こっています。

特に、このコロナ禍では、そのスピードが速かったですよね。
意思決定を迷っている間に、環境変化が起こってしまったら
その意思決定の確度は、間違いなく下がります。

環境の変化に、意思決定がついていけないのは
とても危険な状態だと思うのです

 
そんな前置きをして、
意思決定を早めるための考え方をお伝えしました。

1.権限移譲のやり方

2.組織の簡素化

3.リスクの考え方

この中でも、
特に重要なのが、リスクの考え方です。

新規事業の展開には、リスクが付き物ですが、
そのリスクをどう考えるのか?

甘く見過ぎても、慎重になり過ぎてもいけない…、

とても難しいのがリスクですが、
ポイントは2つあると考えています。

 
ひとつ目は、

”小さいリスクは恐れるな! 大きなリスクは取るな!”

です。

 
小さい、大きいの定義は、会社の規模によりますが、
許容できる範囲を決め、どんどん挑戦していく。
この姿勢を持つことが大切です。

また、

小さなリスクを取り続けていれば、
大きなリスクを取らずに済むはずです。

”社運を賭けたプロジェクト”
このプロジェクトが潰れたら終わり…、
そんな大勝負が好ましくないのは分かりますよね。

 
二つ目のポイントは、

”ダウンサイドリスクの取り方を間違えない”

ということです。

 
ダウンサイドリスクというのは、
その挑戦が失敗したときに、最大限被るリスクのことです。

失敗して、会社が潰れたら…、
元も子もありませんよね。

”ポジティブプランニングと、ネガティブシミュレーション”

このセットで考えることを忘れてはいけません。

 
ということで、

F社長は、改めて新規事業の骨子を考え始めました。

次のコンサルティングでは、
きっと素晴らしい案をつくってくることでしょう。

  
スピード経営は、
成功している会社に共通していることです。

意思決定のスピードが正しいからこそ、戦略が活きてくる。
なぜなら、どんな大企業であっても、
大きな外部環境の変化には勝てないからです。

 
みなさんの会社では、
環境変化の時間と、意思決定の時間では、
どちらの方が短いですか? 

 

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