「こんなものをつくったんですが…」
お客さまである、デザイン会社を営むM社長から、
あるものを渡されました。
それは…、
”未来新聞”
M社長のクライアントであるA社長からの依頼で、
A社長が考えていること、
つまり、
A社長のアタマの中を文字言語化し、
新聞というカタチで見える化したものです。
読んでみると…、
業界の未来、
会社の未来、
商品・サービスの未来、
M社長がまとめただけあって、
とても読みやすく、
デザイン的にも優れたものでした。
しかしながら…、
M社長曰く、
社員からの評判は、
それほどでもなかったようなのです。
その理由は、
その会社の社員たちにしか分かりませんが、
聞いた話から想像するに、
”A社長は、評論家社長だった”
ということがあるのではないかと考えています。
経営コンサルタントの大先輩である、
一倉定先生は、こんなことを言っています。
「評論家社長は会社をつぶす」
評論家社長とは、
自分の会社のことを、
まるで評論家のように論評ばかりし、
先頭に立って具体的なことをやろうとしない社長のことです。
また、
A社長は、アイデアマンとも聞きます。
これも、
一倉定先生が言っていますが、
「アイデア社長は会社をつぶす」
思いついたアイデアを、
ひとりでベラベラしゃべり、
会議が独演会になってしまう社長のことです。
もちろん、
アイデアを思いつくこと自体は、
悪いことではありません。
問題なのは、
「アイデアを出すのはオレしかいない!」
そう言わんばかりの態度で、
社員が話せない雰囲気をつくってしまうことです。
こういう会社の社員たちは、
月曜日が恐怖…という話を聞いたことがあります。
なぜかというと、
経営に関するセミナーや勉強会は、
出席しやすいようにと、金曜日に行われることが多くあります。
その金曜日に学んだことを、
「うちもこれをやるぞ!」
月曜日に宣言することが多いからだそうです。
それを聞いた社員たちは…、
「おいおい…、また始まったよ…。
どうせやるのは、オレたちだろ…」
先頭に立ってやる社長だったら、
こうは思われないのでしょうが、
評論家社長、アイデア社長となると…、
社員の気持ちは、
暗くなってしまうわけです。
おそらく、
未来新聞を受け取った社員たちも、
こんな気持ちだったのではないでしょうか…?
ということで、
社長のアタマの中を見える化し、
想いを共有することが
大切なのは間違いありません。
しかしながら、
そのためには、
「社長の考えていることを知りたい!」
そう思ってもらえる社長であることが
大前提です。
ところで…、
あなたは、
評論家社長・アイデア社長になっていませんか…?
もし、そうなってしまっていたら…、
せっかくの道具も逆効果です。
シンボリック経営®でも、
想いの共有がひとつのテーマとなっていますが、
その大前提には、
”あるべき社長の姿勢”
これがあると考えています。
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