33通目:経営者が学びを止めれば、企業の成長も止まる。

 

”不思議とそうなる…”
世の中には、なぜかそうなってしまう

法則”

というのがあります。

  
たとえば、

”働きアリの法則”

これは、働きアリの行動から導き出された法則で、

”2割はよく働き、6割は普通に働き、2割は怠ける…”

集団で行動を起こすときの現象であり、
”2-6-2の法則”とも呼ばれています。

 
これ以外にも、

マーフィーの法則(失敗する可能性のあるものは、失敗する)

パレートの法則(2割の要素が、全体の8割を生み出している)

ピグマリオンの法則(人間は、期待された通りに成果を出す)

などなど、
世の中には、たくさんの法則があります。

 
そして、

企業経営においても、ある法則があります。

 
それが、

”企業は、社長の器以上に大きくならない”

というもの。

 
なかなかに厳しい法則ですが、
これは、ひとつの真理だと思うのです。

何かの偶然・奇跡で
社長の器以上に大きくなったとしても、
長くは続かない。

経営は、そんなに甘くないのです。

 
事実として、

これまで、
たくさんの社長たちを見てきましたが、

”器の大きさ”

そして、

”器の小ささ…”

これが、企業経営に与える影響を感じることは、
少なくありませんでした。
(私も社長ですから…自戒の念を込めて…)

 
では、

なぜ、社長の器が、会社の大きさに影響するのか?

それは、

社長が行う、”経営”という仕事にあります。

  
経営という仕事…とは、
そもそも何なのか…?

自分なりの定義を持っているか否かが、
まずは重要な要素ですが、
私自身は、次のように考えています。

 
それが、

1.企業の方向付け

2.資源の最適配分

3.人を動かす

  
特に、

3.人を動かす

については、
器の大きさが、かなり影響しますよね。

 
中小企業においては、
大企業と違って、
こちらが望むような優秀な人材は
なかなか得られません。

 
それどころか…、

「なんでそうなっちゃうの…?」

予想外の行動で、
問題を持ち込んでくる社員もいます。

 
そんなときに、
どう考えるのか?

 
「まったく使えないな…。もういい、オレがやるから…」

こうなる気持ちは、分からなくはないのですが、
これだと、何の解決にもなりません。

 
では、どうすればいいのか?

実は、社長の器には、
もうひとつの法則があるのです。

 
それが、

”会社には、社長の器に合った人材しか集まらない”

というもの。

 
言い方を変えれば、

”社長の成長のために、最適な課題を与える人材が集まってくる”

つまり、

その課題を乗り越えるために、
社長自身が必要な学びを終えない限り、
社員は問題を起こし続けるのです。

  
社員が問題を起こし続ければ、
当然ながら、企業としての成長を阻害します。

社長が人間的に成長しない限り、
企業の発展もないのです。

 
ですが、

物は考えよう。

 
”社長の成長のために、最適な課題を与える人材が集まってくる”

であれば、

社員たちが起こす問題を、一つひとつクリアすることで、
社長の人間力が上がっていく。

その人間力に比例して、
企業のステージも上げていくことが出来るのです。

 
とはいえ…、 

人間的成長…、

ある意味では、社長に与えられた最も難しい課題であり、
これという模範解答がない世界でもありますよね。

成長する方法論はひとつではありませんが、
私自身は、2つのことをやるしかないと思っています。

 
それが、

・たくさんの人に会い、たくさんの人を知る。

・昔から読み継がれている本を読む。

人間を知るには、たくさんの人に会う。
量稽古をすることで、いろいろな思考があることを理解する。

さらには、

昔から読み継がれている本を読み、
人間の真理を理解する。

人間の悩み…というのものは、
いつの時代もほぼ変わらない。
長年読み継がれている本には、先人の知恵が詰まっている。

中国古典の論語などは、2,500年前のものですからね。

2,500年も読み継がれているには、
それなりの理由があるわけです。

 
ということで、

”企業の成長率は、その経営者の成長率を超えることはない”

企業というのものは、社長で決まる。
社長が成長すれば、企業も成長する。
社長の成長が止まれば、企業の成長も止まる。
 
 
つまり、

社長である限り、学び続けなければならない。

「あいつはダメだな…」
 
社員の愚痴を言っている暇はありません!

 
”社員は、最適な課題を持ってきてくれる貴重な存在”

見方を変えることが出来れば、
あなたの器が、さらに大きくなるはずです。

 

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