158通目:満足なのに、選ばれない会社。

 

厳しい経営が続いている日産。

日経新聞が行った、日産ユーザーに対する調査では、
58%の人が、

 
「次も日産車に乗りたい」

 
と回答したようです。

 
 
日産車に対する満足度については、
88%の人が満足と回答。
性能とデザインの満足度が高い結果となったわけですが…、

 
  
ここで、

 
 
数字のおさらいをしてみましょう。

 
次も日産車に乗りたい人が58%に対して、
日産車に満足している人は88%。
 
 
つまり、

 
 
満足はしているが、
次は買わないという人が一定数いる、
ということですよね。

 
 
この理由は何なのか…?

 
 
言うまでもなく、
ひとつの原因は、経営不振です。

 
HONDAとの経営統合も見送られ、
日産の象徴のひとつであった追浜工場も閉鎖予定。

カルロス・ゴーン氏のリバイバルプラン級の
約2万人のリストラ…。

 
この先のアフターサービスへの不安や、
リセール時の将来価値への不安が、
次の購入への足枷になっているのです。

 
まぁ…、日産自体がなくなってしまったら、
日産車の希少価値は高まる…ともいえるわけですが、
やはり不安は不安ですよね。

 
 
つまり、

 
 
いくら商品・サービスが良くても、
その母体となる会社そのものに不安があれば、
買い控えは起こるということです。

 
  
もうひとつの大きな原因は、

 
”2022年を最後に、主要車種のフルモデルチェンジがない”

 
ということです。

 
新しいものを生み出さない会社は、飽きられる。
ワクワク感や期待も薄れていきますよね。

 
  
これらすべて…、

 
 
”カルロス・ゴーン氏の存在が大き過ぎた”

 
カリスマが去った後の苦悩の現われかもしれませんが、

 
 
”お客さまから、どのように見られているか?”

 
 
これが重要ということです。

 
 
いくらいいものをつくっていても、

 
「この会社、危なそうなんだよな…」

「いつ来ても同じものしかない…」

 
そんなイメージを持たれてしまったら、
お客さまは離れていくのです。

 
 
「あなたは、お客さまに、どのように思われたいですか?」
 
 
これをしっかり考えれば、

 
 
”いまやるべきこと”

 
 
これがより明確になるかもしれません。
発信する内容も変わってくるはずです。

 
 
今回の日経新聞の調査では、
もうひとつのことが言えると思います。

 
それが、
 

どんな状況であろうと、

 
「日産車しか乗らない!」

 
という人がいるということ。

  
 
性能がいいというのはもちろんとして、

そういう人の多くが、

 
「私の青春は、日産のブルーバードだった!」

 
人生ストーリーの一部になっているのです。

これは、どんなビジネスにおいても
重要なことですよね。

 
あなたの提供する商品・サービスは、
誰の、どんな人生のストーリーの一部になっているのでしょうか?

 
  
使う場面、空間、使ったときの気持ち…、

 
 
これらを考えてみると、
商品・サービスの幅が広がるかもしれませんね。

 
 
ということで、

 
 
日産の現状から学べることは、

 
・あなたの会社は、お客さまから、どう見られているか?

・あなたは、お客さまからどう見られたいのか?

・新商品、新サービスの提供を怠っていないか?

・あなたの提供する商品・サービスは、お客さまの人生にどう関わっているか?

 
これらをチェックしてみましょう。
 
 
そして、

 
 
「あなたの会社の商品・サービスなら、何でも買うよ!」

 
  
そんな絶対的な信頼を、
お客さまに持っていただくには、どうすればいいでしょうか…? 
考えてみましょう。

いい商品・サービスだけでは、足りないのです。 

 
 
 
 

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