「業務提携しようかと思っていますが、いかがでしょうか…」
あるクライアントから相談されました。
世の中にあるすべての企業にいえることですが、
自社だけで成り立つ…ということは、
残念ながらありません。
経営者の中には、
「何もかも全部自分でやりたい!」
という自前主義の方もいます。
能力もあって、お金もある。
そんな場合もあるかもしれませんが、
それでも、どうしても足りないものがあります。
そうです、
”時間”
ですよね。
自前で出来るかもしれないけれど、
それには途方もない時間が掛かる…。
結果として、目的を達成できない。
それであれば、
既にその技術や人脈を持っている企業と
一緒にやっていくというのが
正しい戦略となるわけです。
ということで、
業務提携の話を考えるのは良いことである旨を伝えましたが、
それと同時に、
なんでもかんでも提携すればいいわけではないことも
合わせて伝えました。
業務提携をするというのは、
言い方を変えれば、
”お互いの信用・信頼を利用すること”
たとえば、
A地域の市場を開拓したいが、顧客との接点がない場合、
A地域の顧客と強いつながりがあるB企業と業務提携して
A地域に進出する。
こんなケースでは、
「B企業が言うんだから、話を聞いてみようか」
B企業が積み重ねてきた信用・信頼を利用しているわけですよね。
当然その逆も然り、
B企業も、こちらの信用・信頼を利用して事業拡大を狙うわけです。
つまり、
昨日・今日会った人たちと、
すぐに業務提携しましょう…は失敗の元ということです。
お互いに、信用・信頼を積み重ねた結果、
業務提携があるわけです。
たとえば、
・時間を守る。
・レスポンスする。
・相手の利益も考える。
基本中の基本ですが、
これらの細かい積み重ねが必要なのです。
信用・信頼なき業務提携は、
どちらか一方が泣く可能性が高くなります。
昔聞いたことがあるのですが、
信用というのは、過去。
信頼というのは、未来。
つまり、
「あいつは信用できるよ!」は、これまでの実績がある。
「君のことは信頼してるよ!」は、この先の期待。
ということですかね。
”信用はするけど、信頼はしない”
なんて言葉もありますが、
これも過去(実績)は信用するけど、
未来(成果)は信頼しない…というか、
どうなるか分からない。
分からないからこそ、
細かい約束を守って、信用を積み重ねることが大切。
仮に失敗しても、
「あなたでダメだったら、仕方ないでしょう」
そういってもらえる関係づくりが必要なわけです。
この信用・信頼は、
当然ながら、他社との関係だけではありません。
自社内にもいえることです。
いろいろな会社を訪問して思うことは、
”信用・信頼のない社長の会社は、雰囲気が悪い”
ということです。
社長自身が、言ったことを守らなければ、
神妙な顔をして聞いていても、
「またなんか言ってるよ…、どうせやらないだろ…」
社員たちの気持ちは冷めていく。
至極当然の流れですよね。
企業経営においては、
貸借対照表や損益計算書など、
実際の企業数値が重要なのはもちろんですが、
財務諸表には載らない信用・信頼という無形資産も、
とても重要なのです。
・社員から見た、あなたに対する信用・信頼。
・他社から見た、あなたに対する信用・信頼。
これらの無形資産は、どれぐらい積み上がっていますか…?
あるいは…?
成功するためには、
まずは、あなた自身が、
「一緒に仕事をしたい!」
そう選ばれる人になる必要があるのです。
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