121通目:最高のリーダーに必要なこと。

B!

 
「自分がいないと回らないんですよ…」
困ったような顔をしながらも、

どこか…、まんざらでもないような…、

 
先日行われた、
経営者が集う勉強会でも、
そんな方がいらっしゃいました。

 
 
人間は誰しも、

 
 
”誰かに必要とされたい!”

 
 
そんな欲求を持っています。
もちろん、私もです。

 
 
”自分がいないと回らない”

 
 
この状況は、
その欲求を満たす方法になりやすく、

  
 
そして…、

 
 
案外、居心地がいいものなのです。

 
 
まったく相手にされていない存在より、

頼りにされている存在の方が、

気持ちいいのは、当たり前ですよね。

 
 
しかしながら、

 
 
この居心地の良さに甘え続けていると、

 
 
いわゆる、

 
 
”カリスマ社長状態”

 
 
になってしまいます。

 
 
カリスマに依存するということは、
 
カリスマである自分の命とともに、

会社の命も終わるということです。

 
 
これまで何度もお伝えしてきましたが、
私たちシンボリック経営®が目指しているのは、

 
 
”長く愛される会社、長く続く成功”

 
 
カリスマに依存した経営とは
真逆ということですね。

 
 
もちろん、

 
 
カリスマの存在も、
会社を現すひとつのシンボリックになり得ます。

 
松下幸之助さんや、

稲盛和夫さんなど、

 
強烈なシンボリックとなっていますが、

失礼ながら、

多くの人は、私と同じ凡人です。

 
 
残念ながら、

凡人の私たちでは、
ここまでのシンボリックには
なかなかなれません。

 
 
そこで、

 
 
その人そのものではなく、

 
その人の考え方をシンボリック化し、

 
それを求心の源にするのです。

 
 
考え方自体を求心力にして、
それを浸透させることが出来れば、

 
 
「自分がいないと回らないんですよ…」

 
 
こんな状況から
脱出が出来るはずです。

 
  
この状態は、

物理的には必要とされなくなるので、
一時的に寂しさを感じたりすることがあるかもしれませんが、
正しい方向に向かっている証拠と考えてください。

 
 
中国古典の老子には、
優れたリーダーについて、
次のような記述があります。

 
 
「最高のリーダーは、その存在さえ意識されない。

その次は、敬愛されるリーダー。

その次が、恐れられるリーダー。

最低なのは、バカにされるリーダーである」

 
 
敬愛されるリーダーが最も素晴らしく思えてしまいますが、

そのうえにあるのが、

存在さえも意識されないリーダー。

 
 
考え方自体を求心の源にすることで、
仕事で成果を上げたときにも、
いい意味で、リーダーのお陰とは思わない。

 
 
考え方を徹底することで、
部下自身のチカラで成果を上げたのだと思わせ、
部下の成長を促していくのが
最高のリーダーというわけです。

 
 
「オレのお陰だぞ!」

 
 
そんな誇示をしなければ
部下がついてこないようではダメなのです。

 
 
ということで、

 
 
”優れたリーダーは、その存在さえも意識されない”

 
 
口で言うのは簡単ですが、
かなり難易度は高めですよね…。

 
 
しかしながら、

 
 
何事も、

 
 
”そうしようと思わなければ始まらない”

 
リーダーである、あなたそのものではなく、
あなたの考え方を求心の源にすることで、
最高のリーダーへの第一歩を踏み出しましょう。

 
 
 
 

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