96通目:辞めさせなければいけない人々。

B!

 
「村田先生の言うとおりになりましたよ・・・」
F社長から電話が入りました。

 
どうやら、

ある社員の行動で、

”4千万円を失った”

とのこと。

 
これは、ただごとではありません。
中小企業にとっては、痛すぎる金額です。

 
この問題が起こったとき、

F社長の頭の中には、
私の顔が浮かんだそうです。

 
さて、

私の言うとおりに・・・、

 
これは、どういうことかというと、

「(問題を起こした社員)Tさんを辞めさせないと、いつか大きな損害を会社に与えますよ」

そう忠告していたのです。

 
Tさんは、

一見、人当たりが良く、爽やかな印象を与えます。

 
しかしながら、

 
付き合いが長くなるにつれ、
その評価が下がっていくのです。

 
その一番の原因は、

 
”嘘つき”

 
口から出まかせの嘘で、
その場を乗り切ろうとするのです。

 
しかも、

すぐにバレるような嘘で・・・。

 
私の経験上、

嘘つきと、

手癖の悪さは、

そう簡単には治りません。

 
私が、

Tさんを危険だと思った最初のきっかけは、
郵便物です。

 
F社長からの指示で、
私に郵送物を送るように指示されたTさん。

 
しかし・・・、

 
一週間経っても届かない・・・。

 
昨今の、郵便局の働き方改革で、
郵送に時間が掛かるとはいっても、
同じ東京都内。

そんなに掛かるはずがありません。

 
私は、F社長に連絡を入れ、
F社長がTさんに確認したところ、

 
「送りました」

とのこと。

 
「郵便事故か・・・?」

そう思いましたが、
さらに一週間待っても来ない。

 
再度、F社長に確認すると・・・、

 
「すみません、たぶん送ってませんでした。

Tに確認したところ、

”おかしいと思って、郵便局に確認したら、郵便局内に残っていました。
なので、昨日改めて発送しました”

という、訳の分からない言い訳をしていました。
本当にすみませんでした」

 
その翌日、

郵送物はようやく届きました・・・。

 
こんな感じの、
すぐにバレる嘘を平気でつくわけです。

 
私に対する郵便物なら
多少遅くなってもかまいませんが、

いつの日かきっと
取り返しのつかない大きな問題に発展する。

 
私は、

すぐに辞めさせた方がいい旨、忠告しつつも、
そこは労働者保護の日本。

辞めさせるのは簡単ではないことも、
もちろん分かっていました。

 
まずは、

F社長と、私、Tさんとで
じっくりと話し合いました。

 
仕事に対する考え方、

どういう人材を求めているのか?

Tさんの出来ているところ、

Tさんの足りないところ、

 
約3ヶ月に渡って
話し合いを続けましたが、
改善は、その場限り。

  
与えた課題も滞り、

 
「あの人、何なんですか!」

 
とうとう同僚からも
不満の声が出始めました。

 
私は、再度言いました。

「F社長、決断のときですよ」

 
問題解決に際しては、

時間が薬になることも、

時間が毒になることもあります。

 
今回は、確実に毒。

時間を置けば置くほど、悪化していきます。

 
それをT社長も頭では分かっていたはずですが・・・、

 
社員可愛さから、
なかなか決断できず、
とうとう問題が起きてしまったわけです。

 
経営者が失敗する原因として
意外と多いのが、

 
”情に流されること”

 
です。

 
とはいえ、

情に流されないというのは、
簡単なことではありません。

私が知る経営者はみな、
これで苦しんでいます。

 
しかしながら、

 
”熱い自分8割、冷めた自分2割”

 
このバランスで、
冷静に判断をしなければならないのが
経営者です。

 
また、

決断のときには、

客観的に判断ができる、
周りの声を聴くことも重要です。

 
ということで、

 
F社長は、
 
今回の件では、大いに反省をしているようです。

 
その反省は、
 
Tさんの採用のときにまで
遡っています。

 
Tさんを採用したときには、
シンボリック経営®の導入前でした。

 
あるべき未来からのバックキャスティングでの
人材採用を考えておらず、
簡単な面接で採ってしまったとのこと。

 
私が良く言うのは、

 
「曲がった枝は直せない。最初からまっすぐな枝を取る」

 
もちろん簡単ではありませんが、

会社が目指すべき方向性を明確にし、
それを実現するための同志を集める。

人間としての価値観が違う人を雇ってしまうと、
かえって大変になるのです。

 
さて、

時として、
あなたは厳しい決断をしていますか?

 
”人情に厚く、人情に流されない” 

企業経営においては、
本当に重要なポイントです。 
 

 
 
 
 

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