「ここを狙ってると思うんですよね」
取引先へのプレゼン資料を検討しているときの
O社長の言葉です。
O社長の属する娯楽サービス業界は、
次から次へと新しい技術、デバイスが誕生しています。
いまやっているものが、数年後には通用しなくなる、
競争の激しい業界なのです。
そんな業界において
一目置かれているO社長の理由が、
冒頭の言葉に現れています。
どういうことか?
説明していきましょう。
日常行われる、現実の仕事において、
会話の中心となるのは、
当然ながら、”いまの仕事”です。
いま動いている案件の進捗状況や問題点、
解決策の提案、その具体的方法などについて
話すことが多いわけですが、
O社長の場合は、
この日常行われる、
”いまを良くするための会話”の中から、
”未来を感じ取る能力”が高いのです。
「この会社は、ここを目指しているのだろう…」
「次は、こういう展開に進むだろう…」
「この会社に必要なものは、これだ!」
お客さまの未来を予測してプレゼンするわけですから、
成功率が高いのも当然と言えます。
”いまの会話を、いまのまま終わらせない”
まぁ、
多くの経営者は、
この能力に長けているとは思うのですが、
O社長がさらに優れているのは、
その時間軸です。
短期的な視点(~3年)だけでなく、
中長期的な視点(3年~)まで見据える。
ただし、
ここが難しいところですが、
中長期的な視点、
たとえば、5年先・10年先のことを言われても
あまりピンとこない…という現実があります。
中には、
「お、ねだん以上」ニトリホールディングス似鳥会長のように、
”30年計画を立て、30年後に本当に実現する”
という超人もいますが、
これは稀なケースですよね。
多くの企業は、
早めにマネタイズ(収益化)したいと思うのが、
至極当然の流れでしょう。
そこをよく理解しているO社長は、
プレゼンの時間軸もよく考えているのです。
”5年後の未来を、3年で手に入れるにはどうすればいいのか?”
5年かかることを、5年かかると言われても…、
響くものはありませんが、
5年かかることを、3年でやる。
3年という時間軸であれば、先が見えやすい。
先方としても、GOサインが出しやすいわけです。
そのためには、
相手の時間軸だけでなく、
自分の時間軸を考えることも重要です。
自分が出来ない無理な提案をすれば、
「あの人が言うことは、絵に描いた餅だよ…」
信用を失うだけですよね。
プレゼンを勝ち取るためだけの、都合のいい夢物語ではなく、
実際に実現するためプランを立てるのがO社長なのです。
ということで、
”時間軸を考える”
これは、とても重要なことです。
私たち人間は、
”永遠に時間がある”
そんな錯覚を起こして、生きているところがあります。
そう思わないと生きていけない部分もありますが、
私たちの時間は、間違いなく限られている。
といっても、
悲観的な意味で
言っているのではありません。
育ててきた大切な会社を残すために、
自分の経営者人生は、あと何年残されているのか…?
あとから後悔しないために、
いま、考えるのです。
いまの事業を発展させるとともに、
残された時間でやるべきことは何か…?
たとえば、
シンボリック経営では、
長く愛される会社をつくることを目的としているので、
後継者問題が、ひとつの大きな問題となります。
仮に、
自分の代で終わらせると考えている場合であっても、
どう終わらせるのか…?
終わらせ方を考えておく必要があります。
あなたは、
あなたの経営者としての時間軸を
どのように考えているでしょうか。
早めに動けば動く分だけ、
選択肢が広がるのは間違いないです。
シンボリック経営では、
自分の時間軸を、
永遠の命であるシンボルの時間軸に乗せ換えることが出来ます。
自分の想い・考えをシンボルに込めることで、
あなたの考えが生き続けるのです。
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