「それでは、明日報告してください」
毎週の定例ミーティングで、スタッフに指示を出すO社長。
その指示に、
一瞬…戸惑いの表情を見せた…、
スタッフのAさんがいました。
おそらく、
Aさん的には、
「来週の定例ミーティングまでにやればいいか…」
どこかで、そんな読みがあったのでしょう。
明日まで…という予想外の期限への戸惑いが、
表情に現れていたのです。
介護関連事業を経営するO社長は、
いまでこそ、
自身が要求するペースで仕事をしていますが、
ほんの数年前まで…、
もともとの優しい性格からか、
良くも悪くも、
スタッフに気を使って仕事をしていたのです。
そのひとつの現れが、”数字”
最新の試算表(貸借対照表・損益計算書などの経営数字)を
持参するようにお願いしたところ、
なんと…、
3ヶ月前のものを持ってきたのです。
しかも、
パッと見で、間違っていることが分かるものを…。
私は、O社長に言いました。
「O社長、仕事のペースは、リーダーが決めるものです。
O社長がのんびりしていれば、
会社のペースはのんびりになります。
3ヶ月遅れの試算表、
しかも、間違っているものが上がってくるような会社でいいんですか?」
「これは、スタッフの責任ではありません。
そうさせてしまっているO社長の責任ですよ。
大切なことなので、もう一度言いますね。
会社のペースを決めるのは、リーダーであるO社長です。
O社長は、O社長が求めるペースを、スタッフに要求していますか?」
信頼関係があるとはいえ、
少々厳しく言ってしまったことを反省しつつ…、
O社長の言葉を待ちました。
しばらく考えたO社長は、
「そうですね…、
スタッフに、ヘンに気を使ってしまい、
やってほしいことを、きちんと言えてなかったと思います。
”リーダーがペースを決める”
確かにそうですね。
情けないことですが…、嫌われるのが怖くて…、
いい人になっていたのだと思います。
これからは、
自分が決めたペースでやっていきます。
もちろん、自分自身に一番厳しく!」
スタッフ…というか、
私も含め、
人間というものは、
易きに流れやすいもの。
明日までに出来ることも、”1週間かかる”
そんな保険を掛けてしまいがちです。
経営者が、
その、1週間という言葉を真に受けていたら…、
経営のスピードは、
どんどん落ちていきます。
もちろん、
”無理難題を押し付けるブラック企業になれ!”
そんなことを言っているわけではありません。
”リーダーがペースを決める”
ある程度、会社のペースをコントロールする意識を持たないと、
のんびり…な会社になる可能性が高いのです。
会社の雰囲気は、
和気あいあいではなく、”切磋琢磨”
あくまで会社は、
仕事をするところなのです。
これを忘れてはいけません。
ということで、
あなたの会社のペースは、
あなたの理想とするものになっていますか?
ペースを決めるのは、
リーダーである、あなたです!
これを常に意識し、
スタッフに高いレベルを要求していきましょう。
要求もしてないのに、
勝手にペースアップする…、
なんてことは、残念ながらないのです。
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