149通目:人材定着率を上げるもの。

B!

 
「採用できても、すぐに辞めてしまうのです…」
新入社員が入ってきたタイミングで
ある経営者の方からご相談がありました。
 
 
人手不足が叫ばれている昨今、
特に中小企業にとっては、採用は悩みのタネのひとつ。

  
 
「今年の新人こそは…、定着してもらいたい…」

 
 
そんな願いが、
ひしひしと伝わってきます。

 
 
ということで、

 
 
現場を見させて頂いたのですが、

 
「これでは…、定着は難しいな…」

 
そう感じざるを得ませんでした。

 
 
その理由は…、

 
 
”教えていない”

 
 
先輩社員が、

 
「このマニュアルに書いてあるから、とりあえずやってみて」

 
あとは放置…。

 
 
昔なら当たり前であったこの方法も、
いまの時代では通用しない。

 
「背中を見て覚えろ!」

 
もちろん、これも大切なことです。

新入社員に限った話ではありませんが、
常にアンテナを張って、
いろいろなことに関心を持つべきなのですが、
自分自身が新人だった頃を思い出してみてください。

 
 
「いやいや、
オレは言われなくても、勝手に学んで、仕事してたよ」

 
 
そんな優秀な人もいるかもしれませんが、
なかなか難しいのが現実です。

 
 
つまり、
 
 
”最初は、手取り足取り教える”

 
 
これが重要なのです。

 
 
辞めてしまう大きな理由のひとつは、

 
 
”居場所がない”

 
 
そう思う気持ちです。

  
 
そして、

 
 
そう思わせてしまう原因のひとつが、

 
 
”仕事が出来ないこと”

 
 
仕事が出来ていれば、
少なくても、
 

「オレは、この会社に必要ない…」

 
そう思うことはありません。

 
 
この会社でも、新人教育は行っていますが、
そのテーマは、主に気持ちの面。

 
会社のビジョンやミッション、
働くときに必要な考え方、
 
これらも、もちろん重要なのですが、
それと同時に実務面の教育も必須なのです。

 
 
手取り足取り教えて、
 

「オレにも出来た!」

 
そこまでカタチにすることを重要なのです。

 
 
ちなみに、

先ほどの先輩社員が悪いわけではありません。

 
おそらく、

 
自分が新人だった頃に受けた教育を
そのままやっているのでしょう。

 
 
つまり、

 
 
”育てたように、社員は育つ”

 
 
ということですね。

 
 
また、

 
 
ここを曖昧にしている会社が意外と多いのですが、

  
”新人教育を、ひとつの業務とする”

 
ということ。

 
 
上司から先輩社員に対して、

 
「新人が入ったからよろしくね」

 
そのひと言だけで、
先輩が後輩に教える…という流れになっている会社が
多いのではないでしょうか。

 
 
まぁ、

 
 
後輩に教えるのは、
ある意味では当たり前のことなのですが、
任された先輩は、こう思うはずです。

 
 
「自分の仕事もあるのに…、ほかにも先輩はいるだろう…、
なんでオレだけがやるの…」

 
 
こうなってしまうと、
どうしても教え方が雑になります。

 
  
だから、

 
 
業務のひとつにする。
業務にした以上、教育手当など、報酬の面でも報いる。
そうすることで、先輩社員の気持ちも変わってくるはずです。

 
 
言い方を変えれば、

 
”先輩社員の善意に甘えない・期待しない”

 
ということ。

  
言わなくても勝手にやってくれる…というのは、
搾取の精神の現れでもあります。

 
 
さて…、

 
 
あなたの会社では、
新入社員に対して、手取り足取り教えていますか…?

 
確かに手取り足取りは面倒です。

 
「勝手に育ってくれよ…」

 
その気持ちも分かりすぎるぐらいに分かりますが、
それは夢物語…。 

 
残念ながら、

 
”勝手に人材は育たない”

 
最初は手取り足取り教えて、仕事が出来る実感を与えることで、
定着率は飛躍的に上がります。これは間違いありません。

 
 
そして、

 
  
定着した社員が、今度は教育係となり、
自分がしてもらったように教育をする。

この善循環が始まればしめたもの。
育てたように、社員は育つのです。

 
 
 
 

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