「秘密基地みたいで、いいですね!」
改装中のお客さまのオフィスを覗かせて頂いたときの
私の第一声です。
イベント制作やデザイン、
アートディレクションを手掛けるお客さまですが、
今回のオフィス移転に際しても、
自らデザインなどを行っています。
「流石だな・・・」
そう感心していると、
Y社長は言います。
「ここまで持ってくるのは、簡単じゃなかったですよ」
何事もそうですが、
完成形を見ている人たちには
その裏側の苦労は、なかなか分かりません。
今回のオフィス移転に際しては、
Y社長の要望を、社員たちに伝え、
「クライアントに提案するように、デザインを考え、プレゼンするように」
そう話していました。
これまで、
数々の素晴らしい作品で評価を得てきたメンバーですから、
Y社長の期待も膨らんでいました。
しかし・・・、
出来上がってきたものは、
良くも悪くも、
無難なもの・・・。
クライアント用ではなく、
自社のオフィスのためということからか・・・、
いつものチカラが入っていないように感じられたようです。
「要望をちゃんと聞いてた・・・?
そもそも、これって面白いと思ってつくってるの・・・?」
Y社長が
社員たちにいつも伝えていることは、
”固定観念を捨てて、お客さまが想像も出来なかった面白いものをつくる”
もちろん、
すべてがすべてというわけではなく、
無難なものもあっていい。
しかしながら、
「お客さまが選ぶ選択肢の中には、
ウチだからこそ、提案できるものを必ず入れること。
そうでなければ、
ウチから買う理由は、何もない」
Y社長は言います。
ビジネスは、
市場における他社との競争です。
品質・価格・サービスなど、
どこかの要素で他社との違いがなければ、
生き残ることは難しくなります。
Y社長の会社では、
想像もつかない、面白い作品。
つまり、
品質で差別化をしてきたわけです。
Y社長の考えでは、
今回のオフィスもひとつの作品。
オフィスを訪れた人たちが、
「わぁ~、スゴイですね!」
「おぉ~、カッコいいですね!」
驚いてもらえるものにしたい。
それが、
「こんなカッコいいものが出来るなら、仕事をお願いしたい」
買う理由をつくることで、
新たな仕事につながる。
そういう意味では、
移転コストは、
費用ではなく、”投資”
Y社長は、
改めて要望を伝え、
「クライアントに提案するように、デザインを考え、プレゼンするように」
社員たちも、
手を抜いてわけではないと思うのですが・・・、
再度発破をかけ直した。
そんな経緯があってのデザインだったようです。
この話を聞いて
改めて思ったことは、
”反復することの大切さ”
特に
”考え方の部分”
これは、
一度や二度聞いて、理解できるものではありません。
代表的なものには、
企業のミッションや理念などがありますが、
言葉の意味は理解できたとしても、
腹落ちする、腑に落ちるところまでは
なかなかいかないものです。
フィロソフィを大切にした稲盛和夫さんも、
京セラや、再建したJALなどでは、
繰り返し繰り返し伝えていましたよね。
シンボリック経営®では、
この考え方の部分についても、
象徴・シンボリックとして可視化し、
伝わりやすくしていきます。
Y社長のところでも、
”固定観念を捨て、お客さまが想像も出来なかった面白いもので、買う理由をつくる”
シンボリックとしての可視化が完成することで、
この考え方の浸透スピードは速くなっていくことでしょう。
さて、
あなたの会社の社員は、
何を元にして、考え方の理解を深めていますか・・・?
社員たちをよく観察してみましょう。
シンボリック経営®では、
その腹落ちを助けるのが、
シンボリックだと考えています。
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