153通目:価値観が変わるときに必要なこと。

B!

 
6月といえば…、

 
一昔前は、”ジューンブライド”

 
 
ローマ神話の、結婚と家庭の女神であるジュノー(Juno)が
6月を司ると考えられていることから、6月に結婚すると幸せになれる。
ヨーロッパでは、古くから信じられてきました。

 
 
その美しい神話が日本にも…、

 
 
と言いたいところですが、
日本の場合は、ちょっと違うようです。

 
 
”ジューンブライドは、企業戦略のひとつ”

 
 
天気が比較的良いヨーロッパの6月と比べ、
日本の6月は梅雨時…。

 
閑散期だった6月を、
何とかするための企業戦略が、”ジューンブライド”

 
バレンタインデーには、”チョコ”
この企業戦略と同じということですよね。

 
 
そんなブライダル業界ですが、

 
 
婚姻数の減少(24年は約50万組。ここ20年で3割減)に加え、
挙式や披露宴を開かない、いわゆる、”ナシ婚”の定着もあり、
外部環境の変化が訪れています。

 
 
つまり、

 
 
いままでと同じことをやっていたのでは、
ジリ貧になる、ということですよね。

 
そんな中、目にしたのが、
低価格の婚礼プランで、
需要を掘り起こそうとしている企業の新聞記事。

 
 
リクルートの、”ゼクシィ結婚トレンド調査(24年)”では、
結婚式の平均費用は、”343万円”

 
これに対して、

 
低価格の婚姻プランは、”100万円”

カジュアル結婚式の提案で、

  
「ナシ婚でもいいか…」

 
そう思っていた人の取り込みを狙っているのです。

 
 
取り組みはそれだけではありません。

 
 
”ターゲットを変えれば、戦略も変わる”
 
 
日本への旅行と共に、日本で結婚式を挙げる。
インバウンド需要を狙ったものも登場しています。
こちらについては、高価格が見込めるでしょう。

 
 
調査会社のグローバルインフォメーションと、
ビジネス・リサーチ・カンパニーの調査によると、
旅先での結婚式の市場規模(宿泊・交通費を含む)は、
362億ドル(約5兆2千億円:24年)とのこと。

可能性を感じますよね。

 
 
ということで、

 
 
”外部環境の変化は、必ず訪れる”

 
そして、

 
”外部環境が変われば、当たり前も変化する”

 
 
ブライダル業界だけでなく、
すべての業界に共通して起こり得ることです。

 
 
たとえば、

 
 
・飲食業界では、”外食は特別”から、”なくてもいい”に変わった。
 
・教育業界では、”通学が常識”から、”選択肢のひとつ”になった。
 
・医療や士業の世界では、”オンライン対応”も常識になった。

 
 
当たり前、言い方を変えれば、価値観は変化するのです。

 
 
そして、

 
 
その価値観が変わったとき…、

 
”会社は、何のために存在するのか?”

 
これを、
もう一度、定義し直す必要があります。

 
 
シンボリック経営®の視点で考えれば…、

 
 
1.旗を立てる(Management)
  何を目指す会社なのか? 外が変わるほど、内の旗が必要になる。

 
2.選ばれる理由をつくる(Strategy)
  既存商品を、新規顧客に売れるようにアップデートする。

 
3.志を定める(Spirit)
  変化を恐れず挑めるのは、”やる理由”が明確なときだけ。

 
4.意味を語る(Story)
  新しいサービスも、変化への判断も、”物語”があるから納得される。

 
5.共感を育む(Solidarity)
  変化は、時に組織を壊す。共感が“踏ん張る力”になる。

 
6.シンプルにする(Simplify)
  複雑な時代ほど、選択と集中が命。

 
7.仕組みを残す(Sustainable)
  変わりながら続ける。続けながら進化する。工夫できる組織をつくる。

 
8.カタチにする(Shape)
  理念も、志も、目に見えるカタチに落とし込んでこそ伝わる。

 
  
外部環境の変化に対応し続けるためには、
資金も、人材も、仕組みも必要でしょう。

 
 
しかしながら、

 
 
それらを、

 
 
“同じ方向に向かわせる力”

 
 
これが最も重要で、

  
これがなければ、
 
どんなに素晴らしい改善策も長続きしない、
どんなに優れた戦略も実行されない。

 
  
では、

 
 
同じ方向に向かせるには何が必要なのか…?

 
それが

  
経営者である、あなたが定めた、”象徴”

 
分かりやすい象徴、
シンボリックがあるか否か、
明確であるか否かによって、
外部環境への対応も大きく変わってくるのです。

 
 
さて、

 
 
あなたの業界では、
どんな外部環境の変化が訪れているのでしょうか?

 
そして、

 
あなたの会社には、

 
 
”同じ方向を向いて、変化に立ち向かうための象徴”

 
 
これがあるでしょうか?

 
チャンスの対の言葉は、”準備”

外部環境の変化が訪れたときには
時すでに遅しかもしれません。
 
あなたの会社にも、シンボリックを!

 
 
 
 

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