今週の提言(コラム)
Symbo からの手紙 ~シンボリック経営の視点~

 

「固定費が、だいぶ下がりました」
コロナが流行り出して、しばらく経った頃、
M社長と、こんな会話をしました。

 
先を読む力が高い、M社長の行動は、
とにかく早かった。

役員報酬を下げ、

自宅を引っ越し、

車も手放した。

 
社員については、
リモートワークに切り替え、
事務所も移転。

 
短時間で、
大胆な減量に踏み切ったのです。

 
これらの行動は、

”言うのは簡単、実行するのは難しい…”

なぜなら、

多くの人間は、

”生活レベルを下げるのが苦手”

一度味わってしまった
便利な生活、豊かな生活というのは
なかなか手放せないものなのです。

 
しかし、

M社長は、パッと切り替えた。

 
以前は、

夏には花火が見える、
都心の高層マンションに住んでいましたが、
郊外に引っ越し。

映画や音楽が好きなM社長は、
数多くのサブスクに入っていましたが
すべて解約。

車も手放し、
歩く生活に切り替えた。

 
「だいぶ健康になりましたよ!」

明るく前向きに話すM社長。

兎にも角にも、

まずは、社長自らの生活にメスを入れ、
改善していくあたりも流石でした。
 
 
 
それと同時に、
コロナ融資を受け、
キャッシュを厚くしました。

 
M社長は言います。

「大胆な減量に踏み切ると共に、すぐに借り入れに動けたのは、
村田先生が、いつも言っていた言葉が頭にあったからです」

その言葉が、

「最後に頼れるのは現金だけ」

こんな言い方をすると、
身も蓋もありませんが、
これが現実なのです。

 
会社というのは、
赤字で倒産するのではなく、

”お金がなくなったときに倒産する”
 
資金繰りのことを考えなくていいぐらいの
手許キャッシュを持っておくことは、
経営において、とても重要なことなのです。

 
資金繰りに不安があると、

どうしても、

”資金繰り第一主義”になってしまい、
仕事どころではなくなります。

どんどん悪循環に陥っていくのです。

 
私のこの言葉が頭にあったM社長は、
素早く行動。

この行動の甲斐もあって、
資金繰りに困ることはありませんでした。

 
しかし…、

どこか、安心しきっているM社長の様子に、
危機感を覚えた私は、M社長に言いました。

 
「M社長、まさかとは思いますが、

”減量で身軽になった分、経営が楽になった”

そんなことを思ってませんよね?

言うまでもなく、
減量経営は、あくまで、緊急避難策です。

 
いくら支出を減らしたところで、
経営自体が良くなるわけではありません。

危機的な状況で、支出を減らすことは大切ですが、
減量経営だけでは、確実に衰退していきます。

売上を増やしていく戦略を考えて、実行していかなければ、
この会社に未来はありませんよ

 
あれから2年。

M社長の会社では、
まだまだ実験段階ですが、
新規事業がようやくカタチになってきました。

 

「あのとき、尻を叩いてくれなければ、
今頃は…潰れていたかもしれませんね…」

いまのM社長は、
しっかりと、未来を見据えています。

 
シンボリック経営®では、

”企業の5年後を支えるのは新規事業、
10年後を支えるのはシンボリック!”

この基本方針があります。

 
すべての企業は、”環境適応業”

外部環境は、常に変化していきます。

大企業、中小企業問わず、

”未来永劫安泰”

そんな企業はひとつもないのです。

 
つまり、

環境に適応して、
パッと切り替えて、行動できること。

これが、本当に重要なのです。

 
そして、

その先頭に立って行動するのが、社長です。

大胆な減量で危機を乗り切り、
新規事業で未来へつなげる。
 
会社の危機になっても、
高級車を乗り回している…、

そんな社長では、危機は乗り越えることは出来ないでしょう。 

 
”いつでも切り替えられるスイッチ”

これを持った経営者が、明るい未来をつくるのです。 

 

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